ワンオペ育児を経験した私が、新米ママたちに今送りたいエール!




この記事の所要時間: 950

前回までは、私のワンオペ育児の経験を通して、辛かったことやそれを乗り越えるための裏技や便利グッズをたくさんお話してきました。

それらは、以下のリンクから読むことができます。興味を持たれた方は、ぜひ読んでみてください!

  1. 【ワンオペ育児に奮闘しているあなたへ!私の育児サバイバル術を紹介!】
    http://life-dictionary.net/child-care/child-raising/
  2. 【ワンオペ育児に効果アリ!先輩ママの裏技や便利グッズを教えます!】
    http://life-dictionary.net/child-care/tricks-how/

先日、我が子が三歳の七五三を迎えることができました。
その準備も、一人でなにもかもこなさなければいけなかったので、それはそれは大変でしたが、何とか無事にお祝いをしてあげられました。

スタジオで着物を着て写真を取り、私が妊娠中に戌の日のご祈祷をしてもらった観音様にお参りをしたのですが、じわじわと感慨深い気持ちが湧いてきました。

大きくなったとはいえ、我が子もまだ三歳。
私もまだまだ経験不足で、慌てることもたくさんあるでしょう。

これからお友達との関わり方なども、一人で対応しきれるのかな…と不安もたくさんあります。

でも、もう三歳。
ワンオペ育児を始めて、三年間なんとか踏ん張ってきました。

七五三という節目を迎えられたことで、「ひと段落ついたな」と思いました。
意思の疎通もスムーズになってきて、何を要求されているのかわからず泣き暮らすことは、ほんの少しずつですが減ってきていることを実感しています。

ちょっとだけ余裕ができました。

そんな私から、まさに今!慣れないワンオペ育児で不安を抱えている方、いっぱいいっぱいで爆発しそうな方に、少しでも安心してもらえるようにエールを送りたいと思います!

ワンオペ育児に行き詰まったら誰かに頼ってほしい


ワンオペ育児なんだから、気軽に周りに頼れるわけがないのは私も経験上よくわかります。
ですが、私は実際に行政に手を差し伸べてくれるシステムがいろいろとあることを知って、利用してきました。

  • どうしても行き詰まったら、まず市役所・区役所の子供について相談できる課へ、電話なり訪問してみてはどうでしょうか?
    現状何に困っているか、それに対してどういったサポートを受けられるのかを相談できます。
  • 私は産院から市の保健師さんへ事情を伝えてもらって、そこから今まで知らなかった様々なサポートや市町村の取り組みを知ることができました。
    ファミリーサポートの利用、保健師さんからコンスタントに連絡をもらう方法、一時保育の上手な使い方など、一人ではきっかけがつかめなかったことばかりです。

家族や身内に頼れないママこそ、お金がかかってでもプロに任せることが大事なのではないかなと思います。
お金を払っていることで、気兼ねなく堂々とプロに頼れるのは、ワンオペ育児ではとっても心強いですよ。

そして、一人で頑張っているだけでは気付けなかったことにも、プロは気づかせてくれます。
ワンオペ育児ではちょっとしたアドバイスも受けにくく、さらに孤独を感じてしまうと思いますが、一時保育などで保育のプロと雑談するだけでも少し気持ちが楽になったりしますよ!

以前まだ我が子が離乳食がなかなか進まず、何を出しても拒否され困り果てていた頃に、自分の歯医者への通院で一時保育を利用しました。
その日は朝から、全ての離乳食を拒否され三回作り直したのですが、三回めにはもうこちらも疲れ果てて「じゃあどうすればいいの!!!」と大声を出してシンクにお皿を投げつけてしまいました。
子供は泣きはしませんでしたが、相当びっくりしたようで、取り乱したことにハッとし罪悪感でいっぱいになりました。

何度も子供にあやまり、何とか四回めに作った離乳食を食べてくれ、保育士さんに預ける時に朝食べたものを聞かれたので、
「朝から三回も作り直させられちゃって、もう大変でしたよ〜!」と、つとめて明るく話しました。
それを聞いた保育士さんが、それでもちゃんと食べさせてきたことを褒めてくれて、続けてこう言ってくれました。

「今はとても大変かもしれないけど、でもいつかそれは全てちゃんと実を結ぶからね。ママがやってきたことは、子供は全部見ているから大丈夫。赤ちゃんでもちゃんとわかってるんだよ」

こんな風に、優しく労わってくれたのです。

その場は「ありがとうございます、そうなるといいなと思います!」と元気に歯医者に向かいまいたが、行く道すがら我慢できず泣いてしまいました。

毎日眠くて、誰かと話したくて、疲れて、パンクしそうな時にプロにそう言ってもらえて、私がやってきたことは無駄じゃなかったんだ!と始めて思えたんです。
歯が痛かったことがきっかけでしたが、プロと話せたことが自分にとってとてもプラスになりました。

用事があったりどうしても疲れた時は、行政やプロに頼ってみるのも、ママの世界を広げてくれるかもしれません。

私たちは孤独なんかじゃない!私からの贈り物


今現在一人で赤ちゃんや子供とつきっきりで育児をしていると、ふと底知れない孤独が襲ってくることがあると思います。

でも、ほんとうに私たちは、一人ではないんです。
プロに頼る、SNSを利用して同じ立場の人とつながる、ネットでこういった体験談を読む。
それだけでも、ずいぶん孤独がやわらぐと思います。

余裕がなくなったら、少し気を緩めてください。

私からみなさんへの贈り物は私が購入した本の、この詩です。


今日 (福音館の単行本)

私も夜泣きと授乳で疲れ切って、眠ることもできない真夜中にインターネットをさまよっていた時に、この詩に出会いました。

読んだ瞬間、涙が止まらなくなりました。

家事がなにも手につかなかった罪悪感、この子のために何か出来ただろうかという不安、それら全てが報われた気がしました。

褒めてほしいわけではなく、認めてほしいだけでもなく…
ただ、「大丈夫!それでいいんだよ!」と誰かに言って欲しかったんだなあと、指先まで緊張してこわばっていた気持ちがゆるんでいくようでした。

私もあなたも、一人じゃないんです。こうやってどこかでつながっています。

私は、先ほどご紹介した本を買って手元に置いておくだけで、孤独が癒されました。
本当に辛くなったら、どうか先ほどの詩を思い出してください。

子供が三歳を迎えて感じた未来への希望


三歳を迎えて、「ひと段落ついたな」と思ったのは、食事の時です。

だいぶ一人で食べられるようになったので、あまり手がかからなくなり、メニューも豊富になってきました。
二人で一緒に同じものを食べられたら、本当に楽ですよね。

ある日の夕飯の時、我が子が「これめっちゃおいしい!」と言ったんです。
まだそのメニューに手をつけていなかった私は、あとから食べてみて「ほんとだ!おいしい!」と言い、それから二人でこれはおいしいね、また作ろうと大騒ぎしました。

そしてふと、子供と暮らしを共有できていることに気づきました。

あんなに孤独を感じていた育児ですが、一生懸命育ててきた我が子がその孤独を解消してくれたような、なんとも言えない嬉しさを感じたんです。
たかが食事の時間の、たわいない会話ですがとても嬉しくなりました。

お風呂に入れば、「あー…あったかいねえ…」という普通の感想を、二人でわかちあえます。
お笑い番組を見ている時には、一緒にお腹をかかえて笑えます。

疲れた時には、ふざけて「ママ疲れちゃったなー」と子供のあったかいお腹に顔をつけると、頭をなでてくれるようになりました。

寝る前に、「おやすみ」と言うと「おやすみ」と返してくれます。

三年近く、誰かと話したいなあと漠然と思っていたことを、我が子が叶えてくれました。

まだまだ甘えん坊で、すぐ抱っこ〜!と泣いてしまいますが、ずいぶんとたくましくなったなと思います。

こんな風にどんどん、子供が孤独を埋めていってくれるのではないかと思います。

だから、「今が辛くてもがんばれ!」というわけではありません。

三歳くらいになるとこんなこともできるようになるんですよ、という私からの報告ですが…こんな些細なことでもワンオペ育児で苦労しているママの希望になれればと思ってお話ししてみました。

子供は無限の可能性を持っていますよね。

その可能性は、私たちの孤独までやわらげてくれるのではないでしょうか。

まとめ

  1. ワンオペ育児に奮闘しているあなたへ!私の育児サバイバル術を紹介!
    http://life-dictionary.net/child-care/child-raising/
    ・私が体験した「これがワンオペ育児の辛さ!」
    ・ねんねんころりよ…これが魔の三週間!?
    ・泣き続ける我が子とこれからの育児への不安
    ・ワンオペ育児を乗り越えるために、私には何ができる?
  2. ワンオペ育児に効果アリ!先輩ママの裏技や便利グッズを教えます!
    http://life-dictionary.net/child-care/tricks-how/
    ・ねんね期(生後0か月〜4か月くらいまで)
    ・寝返り・お座り期(生後5か月〜8か月くらいまで)
    ・ずりばい・はいはい・つかまり立ち期(9か月〜一歳くらいまで)
    ・おしゃべりもできる・歩ける・幼児期(一歳〜三歳くらいまで)
  3. ワンオペ育児を経験した私が、新米ママたちに今送りたいエール!
    ・ワンオペ育児に行き詰まったら誰かに頼ってほしい
    ・私たちは孤独なんかじゃない!私からの贈り物
    ・子供が三歳を迎えて感じた未来への希望

これまで、たくさんの私のワンオペ育児の体験談にお付き合いいただきました。
みなさんの心に少しでも残るエピソードがあれば、とても嬉しいです!

本当はもっともっと、お伝えしたい体験談があります。

終わらない耳鼻科通い、乾燥肌のケアのこと、いつまでたってもなくならない夜泣き、遅々として進まないトイレトレーニング…
それらのことも盛り込むと、とてつもない愚痴の量でみなさんを疲れさせてしまうと思い、泣く泣く話すのを諦めました(笑)

今こんなふうにちょっと書きつらねただけでも、育児中のママなら「あるある!わかる!」とうなずいてもらえると思います。

それらはまた、機会があったらお話しするとして…

今回の三部に渡る私の体験談で、ワンオペ育児に奮闘するママに何か一つでも気持ちの変化や、きっかけをつかんでもらえたら、それだけでこれらの記事を書いたかいがありました。

これも、保育園の保育士さんに言ってもらったことなのですが…

「誰にも頼らず一人で育児をする、って当たり前のことのようだけど本当にすごいことだよ。ママは今すごいことをしているんだよ。私だったらできないかもしれない、そんなことを何年も毎日続けているんだから、自信を持って」

こう言ってもらえて、私はすごいことを毎日成し遂げているんだなと、自信を持つことができました。

今日も明日も大変ですよね。
本当におつかれさまです。

私もまだまだ、イヤイヤ期との戦いは終わりません。
育児という一大プロジェクト、これからも一緒にがんばりましょう!

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ふじもとつるり

ふじもとつるり

服飾科で裁縫の基本とデザインについて学び、卒業後は創作小物の製作・販売を経て一児の母になりました。今はライターとして、仕事と子育ての両立に日々奮闘しています! 趣味は手芸と製菓。それらの経験をいかした、子育て中ならではの目線の記事をみなさんにお届けできるように頑張りたいと思います。

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