車のA/Cとは冷房ボタン?ECONとの違いは?暖房の時はいらないの?




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もうすぐお盆休み。家族みんなで帰省する人も多いと思います。

高速道路は大渋滞ですが、暑い夏も車ならエアコンを効かせて快適にドライブできますね。

 

ところで車のエアコンの使い方、ちゃんと知っていますか?

車には「A/C」と書いてあるボタンがあるけど、この車の「A/C」とは冷房のこと?

だとしたら、車で暖房を使うときにはA/Cはいらないの?

でも、車には「A/C」の隣に「ECON」っていうボタンもあったりして、わからないことがいっぱい!

 

そんなあなたの疑問も今日で解決!

現役整備士の兄を持つ現役トラックドライバーの私が、「車のA/Cとは何か」から「車でエアコンを使用する際は内気と外気どっちを選べばいいのか」まで、車のA/Cあれこれをどどーんとまとめてお答えします!

 

車にあるA/Cとはエアコンのこと?

もうおわかりかと思いますが、車にある「A/C」とはエアコンのスイッチです。

 

エアコンとは「Air Conditioner(エアー・コンディショナー)」の略。その頭文字を取って「A/C」です。

 

車の空調システムは、すべてひっくるめて「エアコン」と呼ばれがちですが、除湿機能のあるエアコンだけでなく、風だけを送り出す送風機能もあるのです。

送風機能にプラスしてエアコン機能を使うときに「A/C」というボタンを押して、除湿や空気の冷却をするのです。

 

普段はあまり意識されていない車のエアコンですが、実は使った方がいい場合と使わない方がいい場合があるんですよ。

 

 

夏の車はA/CONにしないと冷房が効かない

 

まず、夏は問答無用で必要です。

何しろA/Cボタンをオフにしてしまえば、ただの送風機能だけですから車内は冷えません。

真夏日に自宅で扇風機だけ回していても、部屋全体は涼しくならないのと同じです。

あっという間に灼熱地獄になってしまうので、夏の車でエアコンは必須ですよ。

夏に車に乗るときは、A/Cを必ずオンにして冷房を使いましょう。

 

A/CとECONボタンの違いは?

「ECON」は「Economy Control」の略で、簡単に言えばエアコンのエコ運転です。

車のエアコンは、空気を冷やすためにコンプレッサーという機械が作動します。

そのコンプレッサーは電気で動くため、車を動かす機能にプラスして電力が必要になるので、通常より大きな電力を必要とします。

通常より大きな電力を作るには、通常よりエンジンの回転数を上げなければなりません。

そのためエアコンのボタンを押すと、コンプレッサーが作動すると同時にエンジンの回転数が上がるのです。

 

エンジンの回転数が上がれば、当然ガソリンを消費します。

ですから車のエアコンは、空気が冷えて温度センサーが一定の温度を感知すると、コンプレッサーを止めて回転数を戻します。

そして再び温度がある程度上がってきたら、またコンプレッサーを動かして空気を冷やします。

 

このコンプレッサーを作動させる基準となる温度を高めにして、燃費を向上させるためのモードが「ECON」なのです。

つまり、「ECON」モードを使用することで、A/Cに比べて燃費をよくすることができるのです。

 

車で暖房を使うときはA/Cはいらない?

結論から言えば、暖房を使う際もエアコンが必要な場面はあります。

それは、内窓が曇ったときです。

 

暖房で車外と車内の温度差が生まれると、車内の窓が曇ります。

家で冬に暖房をつけると窓が結露しますよね。それと同じことが車でも起こります。

そんなときはA/Cボタンを押してエアコンを使用することで、曇り止めになります。

 

内窓が汚れていると曇りやすいので、曇り止めにはこまめな内窓清掃も効果的ですよ。

 

もちろん内窓が曇らないのであれば、A/Cをオンにしなくても大丈夫です。

必要に応じて使い分けましょう。

 

また、外窓の曇り解消にはA/Cは必要ありません。

車外の湿度は操作できないわけですから、エアコンを使用しても外の曇りは解消されないためです。

冬に外窓が曇っているときは、ワイパーで視界を確保しながら、A/Cをオフにした暖房の風でフロントガラスを暖めましょう。

ガラスが暖まれば、外の曇りは取れますよ。

冬は必要以上にエアコンを使うと車内が乾燥します。

冬のA/Cは、曇った時だけONにしましょう。

 

車のA/Cボタンが冷房以外で重宝されるのは、実は梅雨時です。

梅雨は湿度の高い時期ですが、雨が降っていると窓を開けるわけにはいかないので、車内と車外の温度差が大きくなって窓が曇りやすくなります。

そんなときはA/Cボタンをオンにすることで、車内の曇り止めになります。

 

夏を前にしてエアコンの調子も確認しておきたい時期ですので、梅雨時期はA/Cを上手く活用しましょう。

 

 

車のエアコンは内気と外気どっちにすればいい?

車の空調には、内気循環と外気導入があります。

車の中にぐるっと矢印マークがあるのが内気循環。ボタンやレバー、ダイヤルなどで切り換えます。

外気導入への切り換えは、外から矢印が入り込むマークの外気導入ボタンやレバーがあるタイプと、内気をオフにすることで外気に切り替えるタイプがあり、車によって違います。

 

どちらにせよ、その役割は読んで字のごとく「車内の空気を循環させるモード」と「外気を導入するモード」の切り替えです。

 

通常時は外気導入が推奨されています。

車内の空気を入れ替えて、酸素濃度を保ち、窓が曇りにくいというメリットがあります。

 

それに対して内気循環は、空調の効率がよくなり、車外のにおいや花粉などが入り込みにくくなるというメリットがあります。

トンネルでの渋滞中などは、排気ガスが入り込まないように内気循環にしましょう。

 

まとめ

  • 車にある「A/C」とは、エアコンを作動させるスイッチ
  • 夏の車はA/CをONにして冷房を使う
  • 「ECON」は「Economy Control」の略で、燃費を向上する
  • 車で暖房を使うときのA/Cは、窓が曇った時に使う
  • 内気循環と外気導入は必要に応じて使い分ける

 

車のA/Cとは、エアコンのオンオフを簡単に切り替えられる便利なボタンです。

必要に応じて上手く使い分けることで燃費も向上しますので、ぜひ活用してくださいね。

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