最近、テレビでも有名になってきている介護士。
でも介護士は大変だという話もよく耳にします。
「介護士に興味はあるけど大変なのはちょっと…」と感じる方も多いと思います。
他にも「介護士と看護士は何が違うの?」「介護ってどんなことするの?」と初めて就職する人は一度は感じたことがある疑問ではないでしょうか?
私も現在、介護士として働いており大変な面もありますがそれよりも楽しいことも多いので頑張って働けています。
今回は「介護士の大変さ」「介護と看護の違い」「介護の仕事内容」などを紹介しつつ、やりがいやモチベーション維持の方法なども紹介していきます。
介護士の大変さとは?
まずは一番よく耳にする『介護士の大変さ』について紹介していきます。
一言に「大変」と言っても何が大変なのかまでは想像つかないのではないでしょうか?
介護士の間で「8K」という言葉があります。
実はこの「8K」の中に介護士が大変と言われる理由がある程度、凝縮されています。
では「8K」とはなんのか?
それがこちらです。
【介護の8K】
- きつい
- 汚い
- 危険
- 臭い
- 暗い
- 休暇が取れない
- 給料が低い
- 結婚が出来ない
言葉だけ見ると想像しやすいものもありますが「なんで?」と感じるものもありますね。
なので少し簡単に説明していきます。
まずきつい、汚い、危険、臭いは「身体を使う仕事だから」「人の排泄物、嘔吐物の処理」、「稀に気性の荒い方がいる」などと言う理由がありますが、身体は慣れてくれば楽なように使うことが出来ますし、排泄物や嘔吐物なんかも当たり前のことだと割り切れます。
気性の荒い方がいるから危険なのも一部だけなので必ずしも危険なわけではありません。
そして暗い、休暇が取れない、給料が安い、結婚出来ないについてですが、暗いは昔のイメージで「パッとしない」という意味が含まれています。
休暇が取れないも人手不足のところは稀にありますが基本的には取れるところが大半です。
給料も施設によってはいいところもあるので一概には言えません。
結婚出来ないなんかは出会いの場が少ないかもしれないですが全くないわけでもなく、職場結婚されている方も意外と多いです。
「8K」について説明しましたが稀にあるというだけで、必ずあるわけでもないことや慣れてしまえば感じてこないこともあります。
とはいえ、働いている人たちの中では「8K」があるから大変だと感じている人もいますし、不満がある人がいるのも事実です。
ではどうして介護士ばかり大変と言われることが多いのでしょう。
同じ医療現場であるのなら看護士も同じではないのでしょうか?
実は介護士と看護士の仕事は内容が違い、看護士も大変に変わりはないですが、介護士とはまた違うのです。
次はそんな「介護と看護の違い」について紹介していきます。
介護と看護の違いとは?
介護と看護の違いは役割です。
介護は「介助」、看護は「観察」の役割を担っています。
それだけではわかりにくいので具体的に説明します。
まず介護は文字通り日常生活に対する介助です。
日常生活とは、その言葉の通り日常の主な動作の手伝いと考えると想像しやすいです。
そして看護は健康や薬の管理、体調不良者がいた際は医者への連絡をするという健康管理の役と言ったほうが分かりやすいかもしれません。
ですが現場ではお互いの仕事を全くしないわけではなく、看護士が介助をすることもあれば、介護士が体調管理や薬の管理をすることもあります。
役割とは一応基準なだけで、現場ではお互い支えあいながら上手く仕事をしていっているのです。
では先程から大まかに『介助』と言っていますが大まか過ぎて分からない人も多いと思います。
「介助って詳しくはどんなことをしているの?」と思われた方の為に次は介護士の業務内容を説明していきます。
介護士の業務内容とは?
1日の流れを少し詳しく紹介していきます。では、介護士とは普段どんな業務、介助を行っているのでしょうか?
まず朝、ベットから起きてもらいパジャマの更衣をし歯を磨く、トイレに連れていき、その後、食堂へ連れて行きます。
次は、食事です。
食事は配膳、下膳、食事の介助、食事量のチェック、水分量のチェックが主になります。
施設によっては薬を配り服薬確認をします。
私の経験では食べれない人というのは大抵、多くて二人ぐらいを一人で見るのでそこまで大変なことはありません。
食事が終了すると何人かはまたベットで休んでもらいます。
他にもトイレの近い人などをトイレに連れて行ったりお風呂の日であれば看護士が来るまで体温、血圧の測定をしたりもします。
そのから業務が分担され、フロアで見守りをしながらシーツの交換をする人、お風呂の介助をする人にわかれます。
フロアの見守りとはナースコールの対応や、トイレに行きたくなった人の介助をします。
お風呂に入る人は脱衣、体や頭を洗い、浴槽に入る、服を着る等の介助をしていきます。
そしてお昼も朝と同じことをして夜になり寝る前はパジャマを着せ、歯磨きをしてトイレに行ってから寝てもらいます。
これはほとんど介助がいる人を例としてあげているので全ての人にこれだけの介助がいるわけではありません。
そして普段の業務なので時にはレクリエーションというイベント事も組み込まれます。
こうして見ていると業務はなんか忙しそうに見えるし大変そうなイメージがあります。
こんな慌ただしい毎日ではモチベーションも下がりやすくなります。
そこで次はやりがいやモチベーション維持の方法を紹介していきます。
介護のやりがいとモチベーションを向上させる方法
業務の疲れもさることながら介護士は一番、人間関係に悩みやすいです。毎日が忙しい業務の中で上がらないモチベーション。
複数の人が介護をしていく中では、介護のやり方で違いが出てしまい「私はこれだけしてるのに!あの人はしてくれない!」とスタッフ間の不満が溜まってモチベーションの下がる原因となります。
私も経験上、業務の忙しさよりもこういった人間関係の食い違いで一番しんどい思いをしました。
そんな時のモチベーションの上げるにはカラオケ、ショッピング、美味しいものを食べに行く、旅行、スポーツと
すぐに出来ることを色々楽しんでいる人も多いです。
これをするだけでも、次の日から仕事もやる気がでやすいのですが就職したての人は「休みに出かける元気なんてない」と言われる方が多いです。
そんな時は普段の業務にやりがいは案外あるものです。
- なんでもないことを手伝うだけで「ありがとう」と言ってもらえた。
- 気難しく、他のスタッフにはあまりいい顔しないのに自分にだけは心を許してくれる。
- 一緒に話していると笑ってくれる。
- 自分のことを覚えてくれて顔を見るたびに挨拶してくれる。
何気ないことですがこの仕事をしているとこうやって自分と親しく接してくれることほどやりがいがあると感じる瞬間はありません。
忙しい日常に追われがちですがフッとした瞬間に言われる「ありがとう」ほど嬉しく「頑張ろう」とやる気とモチベーションを上げてくれる瞬間だと、私は感じさせられます。
まとめ
- 介護には8Kがあり必ずしも全て当てはまるわけではない。
- 介護士は「介助」看護士は「観察」が役割、お互いが支えあって仕事をしている。
- 介護士の業務は日常生活の介助全般である。
- 人間関係や業務で疲れた時は休みで発散するのもいいが一番元気がもらえるのは利用者様の「ありがとう」
私はこの職について10年以上になり、辞めたくなったこともありますし大変だと感じたこともあります。
でも続けていくだけの魅力も沢山あるのがこの介護士という仕事なのだと思っています。
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