生活していく上でなくてはならない食事。
それを毎日提供するのはとてもクリエイティブな仕事です。
家族の健康面、限られたコスト、忙しい中で料理に割く時間など様々な課題がありますが、料理がどうしても苦手だという方は当然いると思います。
苦手なままでは生活に支障はあるけれど、「どう技術を伸ばせばいいんだろう?」とお悩みではないですか?
私も結婚した当初は全くの料理下手でした。
思い出すと恥ずかしい失敗作を作りながら、「やはりなにかおかしいな?なにがおかしいんだろう?どうして理想通りの味にならないのかな?」と悩みに悩み…
そんな中で、「改めて料理の知識を見直そう!」と試行錯誤した結果、4つの解決方法に辿り着きました。
今回は私が料理下手を克服し、さらに家族に喜ばれるようになるまでになった改善メソッドをご紹介したいと思います。
Contents
そもそも何のために料理を作るの?
昔の私は毎回の食事を嫌々こなすだけで、本来の目的を見ていませんでした。
「私の料理ってなにがおかしいんだろう?」というモヤモヤは、料理をする目的が定まっていなかったんだと思います。
そこで、料理をすることで「自分は何を得たいのか?誰に食べて欲しいのか?」を、ちゃんと見つめ直してみました。
すると、当たり前のことなのですが「家族に普通に美味しいと思える料理を、一定のクオリティで提供する」という目的にたどり着いたのです。
料理に苦手意識があったときには、それを見落としていたんですね。基本の知識がなかったので、できそうなものや作ってみたいものを行き当たりばったりで適当に作っていました。
毎食の栄養面を考えたり、食べてくれる人が喜ぶか、などの思いやりが抜け落ちていました。適当なものを毎食出されては食べるほうも楽しくありませんよね。
そして、「普通に美味しく食べられるものを毎日作りたい!」という目的をきちんと持って料理をするときには何を気をつければ良いのかを、掘り下げて考えて自分なりにまとめてみました。
これからご紹介する4つのメソッドを実行したら、どんどん料理が好きになっていき、作ることが楽しくなりました。自分も楽しく美味しいものを提供できるようになり、家族も喜んでくれるので毎日の食事がとても豊かになりましたよ。
料理が苦手だけど、何から改善したらいいかわからないという方に少しでもお役に立てれば嬉しいです!
①基礎がしっかり書かれたレシピ本を一冊買ってみる
最近はネットでも簡単にレシピを検索できますが、基本をしっかりマスターしていないとかなり難しいものが多いです。
料理の専門家が一から順を追って解説してくれるものもあります。ですが、お料理上手な奥様がパパっと作りました!というレシピは基本がなってないと理解できなかったり失敗したり…
例えば、アク取りはなんで必要なのかってちゃんと理解していますか?私は理解していませんでした。カレールーの箱にアクを取るって書いてあったから…くらいの認識でした。
でも基本を学べるレシピ本で、「アク取りは見た目をきれいにするだけでなく動物性たんぱく質の成分で料理全体が生臭くなるのを防ぐためにきちんととらなければならない」とアク取りをしなければならない理由をきちんと知ることで、必然性が身につきました。
アク取りは私の経験からの一例ですが、「これは何のための下ごしらえなんだろう?」といった疑問を解決できる一冊を探してみるのがオススメです。
まずはネットで検索は一回お休みして、本屋さんで「基本」「基礎」「初心者」「練習」などのキーワードがタイトルに入っているものを選んでみてください。
自分ではわかっているつもりだった、下ごしらえについてなど改めて解説されると目から鱗、というような情報がつまっていると思います。
私のオススメは、小林カツ代さんの著書「料理の基礎の基礎 コツのコツ (だいわ文庫)」です。
この本はこれから料理をはじめるぞ!という全くの料理初心者にも優しく、本当の基礎を小林カツ代さんの独特でポップな表現で楽しく学べる、とてもすてきな一冊です。
下ごしらえの必要性や、調味料の使い方をしっかり学べます。
簡単なレシピの実用性も抜群で、読み飽きない文章がとっても楽しいですよ。
②自己判断のアレンジをしない
自分のお気に入りのレシピ本を見つけられたら、次はいよいよ実践なのですが…
調味料や材料を自己判断で勝手に代用してしまったり、省いてしまうことでせっかく基本が学べるレシピ本を用意したのに活かせなかったらもったいないですよね。
まずは、忠実にレシピを再現する事にチャレンジしてみましょう。
本やネットのレシピに記載してある調味料の分量、材料の種類は意味があってその形になっているのです。
アレンジするのはまだまだ先!という心構えで、代用するのはちょっとだけ我慢。忠実に同じものを作っていって、その料理が自分のものになったと実感できたらアレンジに挑戦するのもいいかもしれませんね。
アレンジは料理の基本にはオススメの方法ではありません。しっかりきっちり分量と材料を守って、正しい手順で基本を学びましょう。
③調理器具をきちんと揃えて正しく使う
これができてない人がとても多いんです。もちろん私もでした。
初心者向けの基本のレシピ本をよく読んでみると…「我が家には必要最低限の調理器具が全然ないんじゃないか?」と気づかされました。
「本にはゴムベラでこそぎとるって書いてあるけど、うちにはないからスプーンでいいや」と代用して、せっかくきちんと材料や調味料を計量したのに仕上がりの味が変わってしまったり…数々の失敗を重ねてきました。
「ゴムベラで」と記載されているのにはちゃんと理由があります。アレンジ同様に自己判断で代用せずレシピ通りに。
大さじ小さじはきちんと調味料の分量を再現できるので、もちろん必要。計量カップも水や牛乳を図るのに目分量ではレシピと味が変わってしまうので必須アイテムです。
こういった小物は、わざわざ専門店に出向かなくても、百均で簡単に手に入るものばかりです。
そして、普段使っているフライパンや鍋も見直してみてください。
テフロン加工のフライパンを炒めた後にあつあつのまま水をかけていませんか?実際そうやっていた我が家のテフロン加工のフライパンや鍋は、いたんですぐ焦げ付くようになってしました…
今お使いのフライパンは金属ヘラの使用はOKなものですか?金属は避けてくださいと説明書に記載されているかもしれません。
調理器具を正しく使う、という表現にはフライパンや鍋の材質をちゃんと把握してそれに沿った使い方をする事も含まれています。
せっかくわかりやすいレシピ本を買ったのに思い通りに調理が進まない…なんてことがないようにお手持ちの調理器具を確認してみてください。
④第三者に感想を求める
料理が今よりもっと苦手だった頃の私が意固地になっていて、いつまでも克服できなかった課題です(笑)
料理の基本がなっていないのに、勝手なアレンジや代用でどんどん謎の料理を生み出し夫に食べさせては「文句は言わせない」という態度で、聞く耳を持っていませんでした。
でも基本の知識を身につけるべく勉強していくうちに、自分でもそこそこの出来栄えだなと思うような料理を作れるようになりました。
そして改めて夫に感想を聞いてみると…
「前はなんていう名前の料理なのかわからなかった」「みそ汁ですら毎回味が違っていた」「でも今は見た目でなんの料理かわかるし、味も安定してる」などなど…
明らかに不満を持っていたんだな、ということと基本の知識を学ぶ事で改善できたことが実感できました。
ひとりよがりにならず、誰かに意見を聞いてみてそれを素直に受け入れて次に活かす。
簡単なことのようで、プライドが邪魔して難しいことだとは思いますが…ここは心機一転、友人や恋人や家族に意見を求めてみてはどうでしょう。
自分では気付けなかった問題点がはっきりしてくるかもしれません。それが料理の基本からステップアップする第一歩になればいいですね!
まとめ
- 基本のレシピ本を買ってみる
- 自己判断のアレンジをしない
- 調理器具をきちんと揃えて正しく使う
- 第三者の意見を求める
私は以上のメソッドをしっかりと踏まえて、実際にレシピ本がぼろぼろになるくらいまで同じものを繰り返し丁寧につくっていたら、いつのまにか「ここはこれに変えても美味しいんでは?」といった応用もきくようになってきました。そして、ネットで見る華やかでオシャレなレシピにも対応できるようになっていました。
やはり、料理は基本の知識をしっかり得ることが重要だったんですね。
でもあまり思い詰めずに!ゆっくりマイペースでやっていきましょう。
手持ちのレシピ本に行き詰まったら、本に固執しないで簡単にできる動画も参考にしてみるのもいい息抜きになりますよ。
多少難しくても、動画なら文字よりも頭にすんなり入ってきます。
今は調味料の分量や手順をきちんとうつしてある動画もすぐに探せます。
レシピ本で勉強するのに疲れてしまったら、こんな面白い動画を参考にして楽しみながら気持ちを切り替えられたらいいですね。
マニュアルがない家庭料理には遊びごごろも必要。それで失敗したのなら「なぜ失敗したのかな?」と基本から見直すことで、また一つ前進できます。
料理下手を克服したい。その気持ちで踏み出した第一歩が少ずつみなさんのお料理に変化をもたらしてくれるはずです。
楽しくマイペースに、料理の基本を見直す習慣が根付いていくといいですね。
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『揚げ物の基本を学んで苦手だった私が失敗しなくなった6つの方法』
『料理の基本は味付けで決まる!私が勧める3つのコツで料理に自信を』
『料理の基本の調味料とは?料理の第一歩にはどんな調味料があればいいの?』
『私が料理のモチベーションを維持して毎日楽しくこなせる5つの理由とは?』
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