日々ぐんぐん大きくなり、いろいろな事に興味を持つ子供たち。
三歳あたりからはすっかりおしゃべりも上手になり、おままごとをしたり大人の真似をしたがります。
どんどん手先が器用になるので、使うおもちゃや道具にもバリエーションが出てくる頃ですよね。
当然はさみなど、大人が日常的に使う文房具にも興味が出てきます。
そんなに興味があるのなら「はさみを使って遊ばせてあげたい!」と、思いますよね。
でもはさみは危険もともなう道具なので、使わせ始めるタイミングがとっても難しいんです!
三歳前後は成長も個人差が大きいので、「三歳を過ぎたらはさみを使わせなければ!」というものでもありません。
「じゃあいつから練習させればいいの!?」と迷ってしまうと思います。
私も子供が二歳になった頃から、「こんなに興味があるのだから、早くはさみの練習をさせたい!」と、焦ってしまいいろいろな失敗をしました。
今回はそういった私の経験から、お子さんとはさみを使うときの注意点をまとめてみました。
はさみデビューのタイミングや、子供に合ったはさみの選び方、危険性の伝え方などを私の経験からご紹介します。
ぜひ、お子さんのはさみデビューの参考になさってください。
Contents
はさみデビューのタイミングはいつから?
母子手帳にもある通り、四歳ではさみを使えるようになっていれば問題ありません。
保育園や幼稚園でも、四歳の年中さんになってから、はさみを使った遊びがはじまります。
それまでは特に焦らずお子さんの興味や成長によって、はさみデビューのタイミングを見極めてあげてください。
【二歳前半のころ】
私の子供が二歳の時に、子供用はさみを使わせてみたのですが、まだ小さな直線をちょきんと一回切ることしかできませんでした。
それも刃先で少し切ることしかできません。
さらにじっと座っていられないので、はさみを持っていろんなものを叩いたり刺す真似をしたり、とても落ち着いて教えるという状況ではありませんでした。
言葉での意思の疎通もなかなか難しいので、お子さんの個人差もありますが、二歳前半ではまだ早いと思います。
【二歳後半のころ】
少しおしゃべりでやり取りができるようになってきたので、テレビを見ていて工作をしたがったタイミングで、子供用はさみをもう一度与えてみました。
すると、何ヶ月か前にはできなかった連続して「ジョキジョキ」と切る動きができたのです!
二歳後半になれば、手を連続して動かせることがわかったので、このくらいから「はさみを使う」ということに慣れる練習を始めるのはいいと思いました。
ただ危険性についてしっかりと話しても、まだあまり理解できないようだったので大人がしっかりとガードしていなければいけませんでした。
「はさみの練習」はできても「はさみで遊ぶ」ことはできないのかな〜と思います。
【三歳前半のころ】
三歳の誕生日を迎えたあたりから、子供用はさみをしっかりと持つことができるようになりました。
以前は適当にはさみの穴に指を入れようとして、大人が慌てて持ち直させていました。
ですが三歳をすぎれば言葉で説明して大人がお手本を見せればわかってくれるので、「この穴にこの指を入れるんだ」という決まりを、毎回守れるようになりました。
さらに、このころになると形をしっかり理解していますので、まっすぐな線や四角や丸など、形に沿ってはさみを動かそうとしていました。
けれどまだまだ、夢中になってしまうと自分の指も切ろうとしてしまったり、ちょっと目を離したすきにペットの猫の毛を切ろうとしていたり…
しっかり練習することより、興味が勝ってしまう月齢なので、本格的なデビューにはまだ早いと思います。
【三歳後半のころ】
このくらいになるときちんと話を覚えていられるので、はさみを使う時の約束を守ってくれるようになりました。
そして、線や形どおりにはさみを動かすことがスムーズにできるようになりました。
動物や車なども、自分が知っているものが増えてくるので、私も「りんごの形に切ろうね」など、説明がしやすかったです。
何ヶ月か前には危なくて見ていられなかったようなことも、落ち着いて教えることができました。
持ち方、使い方、はさみでやってはいけないことなどを理解してくれるので、本格的なデビューは三歳後半がベストタイミングだと思います!
二歳くらいから、はさみの練習をさせてみたいという方には、持ち方や年齢別の練習の仕方を詳しく説明してくれているこちらの動画を参考にしてみてはどうでしょうか。
持つ時に、どの穴にどの指を入れるのか?
年齢別にできることは何なのか?
どういう素材で練習をさせればいいのか?
そういった基本的な疑問を解決してくれたのでとても役立ちました。
子供に初めてはさみをプレゼントする時の注意点
私は二歳すぎから子供用のはさみを買って練習させていましたが、今となっては早すぎたと思っています。
三歳の誕生日を過ぎてからでも全然遅くはないですよ!
しっかりお話を聞けるようになった、三歳の誕生日プレゼントに子供用のはさみをプレゼントするというのも素敵ですね。
最初はお子さんの手のサイズに合った、小さい子供用のはさみで練習しながら、安全な使い方を学んでもらいましょう。
【三歳児にも扱いやすいはさみを選ぶポイント】
- 刃先が丸く刃渡りが長くなく、軽くて扱いやすいもの
- あまり力を入れなくても、スムーズに切れるもの
- キャップが付いていて、使用後も安全に保管できるもの
- まだ利き手が定まらないお子さんには、左利き用も買っておく
これらを基準に、私は子供の好きな色やキャラクターのものを選びました。
指を入れる穴に柔らかいクッションが付いていたり、指をしっかり固定したいところにくぼみがついていたり、子供用はさみはとても考えて作られています。
お子さんと一緒に、文房具屋さんで選んでみるのも楽しいですね。
はさみを安全に使わせる為に危険性をしっかり伝える
三歳を過ぎて、自分専用のはさみを手にいれたお子さんは、大はしゃぎで工作にチャレンジすると思います。
ですが、ここでもう一度大人もはさみの危険性を理解して、お子さんに伝えてあげてください。
【幼児によくあるはさみのトラブル】
我が家の子供も含め、ママ友と話していてもはさみに関するトラブルをよく耳にします。
どのようなものが多いかというと…
- 自分の髪の毛を切ってしまった
- 幼稚園で、友達の制服を切ってしまった
- 自宅で目を離したすきに、お財布からお札を出して切ってしまった
- 絵本、人形の髪の毛や服、自分のおもちゃを切ってしまった
- カーテンや寝具を切ってしまった
これらがよく話題になります。
みなさんのお子さんも、こういったイタズラをした、またはしようとしていたことはありませんか?
私も、カーテンやお気に入りのブランケットを切られてしまいました…
でも怒ってばかりでは子供も理解できないままですよね。
私も叱るばかりではなく、子供にもわかりやすいように教えなければいけないな!、と試行錯誤しました。
【子供にはさみの使い方を教える時のポイント】
- 人に刃先を向けると、最悪の場合ケガをさせてしまう
- 切っていいものを大人に聞いて、勝手におもちゃや服を切らない
- お友達の服や持ち物を切ってしまうと、悲しい思いをさせてしまう
- はさみを使うときは、椅子に座って歩きながら持ち歩かないこと
- よそ見しながらはさみを使うと、ケガをしてしまう
- どうしてもはさみを持ち歩かなければいけないときには、刃の部分をしっかり握る
- はさみを使うときは、必ず大人と一緒に使う
私も以上のことを、子供に何度何度も、繰り返し教えました。
毎回しっかりと伝えていったら、しだいに子供も危険と注意点を理解したようです。
今では、最初にあげたようなトラブルを起こすこともなくなってきました。
こちらの動画もぜひ参考にしてください!
保育士さんをしていた方が、はさみの危険性や使い方を子供に上手に教える方法を、動画にしてくれています。
私も何度も見て、とてもお世話になりました。
大人も一緒に楽しみながら、子供とはさみの使い方を練習しよう!
お子さんが安全にはさみを使える環境が整ったら、大人も一緒にはさみを使って遊んでみましょう。
一緒に簡単な切り抜きや工作をすることで、大人も実際に「この使い方は危ないよ」「こうしたらいいんじゃないかな?」とアドバイスすることができますよね。
「危ない!」と言うだけでは、なかなかお子さんもわかりづらいことを、大人がお手本を見せてあげることでスムーズに教えてあげられます。
お子さんがただ紙をまっすぐ切ることに飽きてきたら、色画用紙や折り紙に簡単などうぶつの絵を描いてあげてみてはどうでしょうか?
私はウサギやネコなど、わかりやすいモチーフのどうぶつを子供に切ってもらい、画用紙にのりで貼り付けて動物園を作りました。
水色の折り紙を丸く切って水飲み場にしたり、茶色い折り紙を細く切ったものを積み上げてワラのベッドにして、切り抜いたどうぶつを寝かせたり。
子供も夢中になって遊んでいるうちに、丸く切り取ったり細く長く切ったりと、いろんなことができるようになりました。
こちらの動画も、私が子供と一緒に遊ぶ時に参考にした動画です。
大人が折って、子供がまっすぐに切るだけで簡単に星ができあがります。我が家でも大盛り上がりで、たくさん作って壁に貼ったり、とても楽しめました!
危険ばかりをアピールして、楽しい使い方を知らないままでは、はさみの使い方が上達しませんよね。
一緒に楽しみながら「こう使えば安全で楽しいよ!」と示してあげることで、大人もはさみの正しい使い方をもう一度勉強してみましょう。
まとめ
- はさみデビューのタイミングを決める
- 子供専用のはさみをプレゼントする
- はさみは危険だということをしっかり伝える
- 大人も一緒に楽しみながら、はさみの使い方を学ぶ
以上が、私が子供にはさみの使い方を教えるときに心がけた注意点です。
「手先と指先は第二の脳みそ」という言葉があるくらい、手を動かして遊ぶことは、お子さんの発育にたくさん役立つことでしょう。
いろいろなものを切って工作をし、何かを作り出すことで創造性も育ちます。
とはいえ、はさみはとても危険な道具です。
上記の注意点を参考に無理のない範囲で、お子さんの興味が出てきた年齢に応じて、簡単な練習からはじめてみてはどうでしょうか。
大人も一緒に練習に参加して、めったにやらない工作を通して、お子さんの成長や創造性の豊かさに感心してみるのも素敵な過ごし方ですね。
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