最近フリマアプリなどで「サイズアウトした子供服」なんて言葉を見かけることがありますが、そもそもサイズアウトってどんな意味なのでしょうか。
私が初めてこの言葉を目にしたときは「なんとなくニュアンスはわかる気がしないでもないけれど、こんな言葉あったっけ?」でした。
若いお母さんの間では当たり前になってきている「サイズアウト」ですが、和製英語だという話も聞いたことがあります。
では「サイズアウト」を英語で言うとどうなるのでしょうか。
そんな疑問がいっぱい出てくる最近の言葉「サイズアウト」。
今回はサイズアウトの反対を意味する言葉まで、ばっちり解説しちゃいます!
これでもう、新しい言葉に頭を悩まされずに済みますよ!
サイズアウトってどういう意味?
なんとなく言葉のニュアンスで伝わるかもしれませんが、「成長して服や靴などのサイズが合わなくなること」という意味で使われています。
特に成長の著しい赤ちゃんや子供が身につけるものに使われる言葉ですね。
大人でも太ったり妊娠したりして「下着がサイズアウトした」などという使い方もしますが、圧倒的に子供服などに関してママさんたちの間で使われている言葉です。
「着られなくなった」と言うだけだと汚れや破損もイメージさせてしまうし、「サイズが小さくなって着られなくなった」という表現だと服が縮んだと受け取られるかもしれないために生まれた言葉かもしれませんね。
何しろ「サイズアウト」という6文字で表現できるため、フリマアプリなどで文字数を少なくしたい場合にとても便利なので、あっという間に広まったようです。
サイズアウトは和製英語?
ズバリ、「サイズアウト」は和製英語です。英語圏で「サイズアウト」と言っても通じません。
日本人は昔から和製英語を作るのが好きなので、英語圏で通用しない和製英語はたくさんあります。
このベビー服に関する言葉「サイズアウト」もそうですが、「ベビーカー」も実は和製英語なんですよ!
アメリカでは「baby carriage」、イギリスでは「stroller」と言います。
英語圏で「ベビーカー」と言うと、「赤ちゃんが運転する車」のことだと思われてしまうかもしれません。
また、若いママさんの間で「よだれかけ」を意味する言葉として最近よく使われている「スタイ」がありますが、これは英語ではなくスウェーデンの大手メーカーが作ったプラスチック製よだれかけの商品名です。
日本で携帯音楽プレイヤーをすべて「ウォークマン」と呼ぶ感覚に近いものかもしれませんね。
ただし英語で「sty」というと、「ものもらい」や「豚小屋」、「汚い部屋」などの意味になってしまうので、場合によっては「サイズアウト」よりも注意が必要な言葉なのです。
カタカナ文字を使うときには注意が必要ですね。
サイズアウトを英語で言うと?
和製英語の「サイズアウト」を英語で言うとなると、「outgrow」を使うことになります。
「outgrow」は「~より育つ」「~より大きくなる」といった意味の言葉なので、「He has outgrown his clothes.」で「彼は、彼の服より大きくなって着られなくなった。」という意味になります。
成長を伴った意味合いではなく、単に「小さすぎて着られない」といったニュアンスにしたければ「too small」という表現になります。
「This clothes is too small for my son.」で「この服は私の息子にとって小さすぎます。」となります。
うっかり和製英語を使ってしまわないように、英語圏の人と言葉のやり取りをする前に確認しておくといいですね。
サイズアウトの反対語は?
和製英語「サイズアウト」の反対語は、今のところ見かけることがありません。
さすがに「サイズイン」では、あまりにニュアンスが違いすぎるからかもしれませんね。
無理に単語を用意しなくても、「まだ大きい服」「大きすぎる靴」など、日本語でちゃんと説明できますから大丈夫です。
ニュアンスとしては「オーバーサイズ」という言葉もありますが、どちらかというとファッション用語で「敢えて丁度いいサイズより大きい服を着ること」を意味するので、やはり素直に「まだ大きい」と言うのがしっくり来るのではないでしょうか。
なお、英語の場合は、「This clothes is too large for me.」で「この服は私には大きすぎます」になります。「小さすぎる」が「too small」なので、その反対ですね。
どうしても英語で「小さい服」「大きい服」を表現したいときは、「too small」と「too large」を使うか、単に「small」「large」を使うのもひとつの方法です。
まとめ
- サイズアウトの意味は「成長して服などが着られなくなること」
- サイズアウトは和製英語なので英語圏では通じない
- サイズアウトを英語で言うなら「outgrow」か「too small」
- サイズアウトの反対語としての単語は特にない
「言葉は生き物」とよく言いますが、特に日本語はとても変化の激しいものです。
次々に和製英語が生まれるだけでなく、従来の日本語も日々変化しているので、しっかりアンテナを張り巡らせていないと、あっという間に知らない言葉だらけになってしまうかもしれません。
耳慣れない言葉を使うときには、しっかり意味を調べてから使いたいですね。
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