せっかく手に入れた紫陽花を、元気に丈夫に育てたい。きれいに花を咲かせたい。
そう思った時、まず気にしてあげたいのが「土」ですね。
元々が日本に自生していたこともあり、丈夫で日本の気候にも適合していて育てやすいのですが、だからと言って、その辺の土を鉢に入れて育てても、上手には育ちません。
そこで、今回は、紫陽花を鉢植えで育てる時の土についてお話していきたいと思います。
紫陽花に向いた用土の割合や、培養土についても紹介していきますよ。
ぜひ参考にしてくださいね。
紫陽花の鉢植えの土づくり
紫陽花の鉢植えは、庭に地植えする以上に土づくりが重要になってきます。
紫陽花に限らず鉢植えで植物を育てる時に、注意してあげたいのが水はけのよさと、水持ちの良さです。
これは、根がいつも元気でいられるように常に湿った状態で、さらに呼吸ができるようある程度酸素を含んでいる必要があるからです。
そこで、紫陽花を鉢植えで育てる土は、以下の割合で配合しましょう。
赤玉土7:腐葉土(ピートモス)3
また、赤玉土と鹿沼土を半々でブレンドした土7腐葉土(ピートモス)3であると、さらに良いとされています。
赤玉土は通気性と保水性がいい土です。養分をとどめる力もあります。
鹿沼土は、通気性と保水性が高い土です。酸性ですので、青い花を育てるのによく使われます。
腐葉土は落ち葉を積んで腐食させたもので、保水性が高いのが特徴です。
ピートモスは、湿地のミズゴケが泥炭化したもので、こちらも保水性が高いです。強い酸性ですので、青い紫陽花の色を強くしたいときに使います。
鉢底には、軽石を敷いておくと水はけがさらに良くなりますよ。
「紫陽花」鉢植え用土の調整
紫陽花が、土壌のpHで花の色を変えるということはよく知られた事実ですね。
pHを変えれば花の色が変わるということが分かっていても、地植えされた紫陽花の花の色をコントロールするのは容易ではありません。
でも、鉢植えの紫陽花なら用土の配合を変えれば好みの色合いにすることができますよ。
ただし、品種によっては花色がpHの影響を受けない品種も存在します。また、せいぜい色の濃淡が変化する程度の品種もありますので、注意が必要です。
青く育てたい場合
土壌が酸性に傾いていると紫陽花の花色が青くなるとされています。
日本の土壌は酸性よりですので、青い紫陽花をよく見かけますね。
紫陽花を青く育てたい場合や、青系の紫陽花をよりきれいに咲かせたい場合の用土の割合は以下のようにしてください。
赤玉土4:ピートモス(酸度無調整の物)4:バーミキュライト2
肥料は、リン酸の少ない物(完熟油かすなど)を選びます。
ちなみに、バーミキュライトは多孔質の無菌用土です。保水性と排水性に優れていて、養分も保持してくれます。
赤く育てたい場合
紫陽花を赤く育てたい場合や、赤系紫陽花をきれいに咲かせたい場合の用土の割合は以下のようにしてください。
赤玉土4:腐葉土4:バーミキュライト2
肥料はリン酸を多く含むもの(発酵油かすなど)を選びます。
※発色をより良くしようと、あまりにpHの傾きを強くすると、根が傷んでしまいますのでほどほどにしましょうね。
「紫陽花」鉢植えには培養土を使えば手軽
「用土の配合とか面倒だな」と感じた場合は、手軽に培養土を利用しても構いませんよ。
選ぶのは「園芸用」や「花用」「花・野菜用」です。
これらは、色々な花や野菜に使えるように赤玉土と腐葉土や軽石などを配合してあり、水はけ・水持ちがよく養分もたっぷりで、大変便利です。
通気性と排水性を上げたい場合は、培養土に赤玉土を半分くらい混ぜてもいいでしょう。
紫陽花の植え替え時にも、培養土が楽でいいですね。
紫陽花専用の土も売っているので、上手に利用しましょう。
赤色アジサイ用や、青色アジサイ用の培養土もありますよ。これは、鉢植え紫陽花の花色の調整にも、使えます。
まとめ
- 赤玉土と腐葉土を7:3で配合するのが基本の用土
- 花色を調整する場合は腐葉土とピートモスの割合を変える
- 用土の配合が面倒な時や植え替え時には培養土を使うと楽です
紫陽花は、強い花ですので鉢植えでも元気に育ってくれます。
ですが、紫陽花の花色をきれいに出すのは、プロでもなかなか難しいようです。
土の配合を、いろいろと試してみるのも楽しいかもしれませんね。
じめじめと鬱陶しい梅雨時期でも、部屋に1つ紫陽花の鉢植えがあるだけで華やかに、明るい気分になりますので、気軽な気持ちで、ちょっと育ててみてはいかがでしょうか?
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