裁縫初心者でも失敗しない!簡単な名札の縫い付け方を紹介!




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お子さんの入園や入学・学年が上がる時に、持ち物に名札を付ける作業で苦労されている方は多いと思います。

園や学校によっては、アイロン接着やボンドの使用が禁止されていて「必ず手縫いで」という指定があったりするそうです。

 

私は趣味で手芸や裁縫を楽しんでいるのですが、名札付けのことでよくママ友に相談を受けています。

我が家にはミシンと、だいたいの裁縫道具がそろっています。新年度の前には、それらを「好きに使っていいよ!」とママ友を招いて名札付けをする会をよくやっています。

 

その時に、裁縫初心者のママ友に聞かれたのが「どうやって縫うの?」という質問です。

「手縫いでもミシンでも、取れないように縫い付けるだけだよ」と答えたのですが、「そのまっすぐはどういう縫い方ならいいの?」とのこと。

そこで、裁縫や手芸をしなれている人なら、「こういう素材にはこの糸とこの縫い方」と、パッと見ただけでビジョンが浮かぶのですが、裁縫初心者だと名札を縫い付ける縫い方がわからないんだ!と気づかされました。

 

勇気を出して聞いてくれたのに、ずいぶんそっけない返事をしてしまったな…と反省しました。

後日、趣味とはいえ裁縫をしなれている私なりに、名札付けに必要な縫い方をノートにまとめてみることにしたんです。

改めて、そのまとめたノートを見ると「これは確かに、まっすぐにも種類がいろいろありすぎてわかりづらい!」と、客観的に裁縫初心者の気持ちに寄り添うことができました。

 

そのあときちんと、ママ友に基礎と縫い方の手順をレクチャーする機会を作ったところ、みなさんしっかり縫えるようになっていきました!

 

その時の教え方を参考に、今この記事を読んでいる名札やゼッケン付けに苦労されている裁縫初心者さんにも、ぜひ縫い方をレクチャーしたいと思います。

 

縫い付けたほうがいい理由とは?

今は裁縫をするのに、いろいろな便利なグッズが売っています。

たとえば、縫い物が苦手な人にとてもお役立ちな、アイロン接着のゼッケンやボンドなど。それらで生地にしっかりと貼り付けるのも、一つの方法ですね。

でもやっぱり、手縫いでもミシンでも方法は違っても縫い付けたほうがいいと思います。

その理由とは?

【アイロン接着】

アイロン接着は、ものによっては強度がなく数回の洗濯でとれてしまったという話を聞いたことがあります。

そのため、アイロン接着で名札やを貼り付けたあとに、布の四隅だけを糸で縫い付ける、という方法もありますが、やはり全体的にしっかり縫い付けたものとは強度が違います。

アイロン接着が生地の伸縮に追いつかなくなって、結局四隅を縫ったもののほどけてしまったりと、あまりオススメできません。

めったに使わないものであれば、アイロン接着でじゅうぶんだと思いますが、毎日使う通園バッグや動きの激しい体操着には不向きです。

【布用ボンド】

最近の布用ボンドの進化はすばらしいです。

私も手芸の時にはかなりお世話になっています。

 

ですが、布用ボンドの難点は「はがせない」ところです。

何回洗濯してもそうそうはがれませんが、それだけに学年が上がってクラスが変わって、名札やゼッケンを付け替えなければいけないときに困ってしまいますね。

私のママ友はマジックで修正はNGだと言われ、結局新しい体操着を買いなおしたそうです。

 

それならば、簡単な方法で縫い付けてしまったほうが、糸を解けば新しい名札をつけられるぶん手間もお金もかかりませんね。

糸をほどいて、新しく名札を付け替えれば、下のお子さんへお下がりもできます。

 

強度だけでなく、ちょっとした節約のため、二度手間をさけるためにも縫い付けることをオススメします!

名札を縫い付ける生地の種類を知る

名札を縫い付ける、服や小物の生地を大まかに理解しておくと、縫い方もしぼられてきます。

よく使われていて、「このくらいは知っておくと便利だな」と思うものをまとめてみました。

【体操着】

綿とポリエステルの混合がほとんどです。

綿は吸水性にすぐれていて、肌に優しいですが水を吸ってしまうと乾きにくいため、汗が冷えてしまいます。洗濯しても乾くのが遅いです。

なので、最近の体操着は乾きやすくシワになりにくいポリエステルとの混合が多いようです。

比較的扱いやすい生地ですが、体操着は動きが激しい分、しっかりと縫い付ける必要があります。

【袋小物】

体操着入れ、コップ入れ、お弁当入れなどの巾着が主流の袋小物には、綿が適していると思います。巾着は、紐でぎゅっと口をしぼるので、丈夫な綿を使うといいですよ。

コップ入れにはクッション性のある、綿のキルティングを使うとコップがいたみにくいです。

ただの綿の生地はそんなに伸縮性がないので、わりとどのような縫い方でも大丈夫です。

【カラー帽子】

保育園・幼稚園、小学校の体育のときに使う昔でいう紅白帽のようなものなのですが、今はポリエステル100%が主流です。

乾きやすくて丈夫だからですね。

帽子については、縫い方はそこまで気を使わなくてもいいのですが、アイロン接着をする場合は注意が必要です。

アイロン接着をするときに、直接アイロンを当ててしまうと、化学繊維ですから溶けてテカリが出てしまいます。ひどいときは焦げてしまいます。

必ず上から綿素材の当て布をしないといけません。

 

また、表面の織りがそんなに細かくないので、生地の織り目の間にボンドが落ちてしまいしっかり張り付かない場合があるので、あまりボンドはオススメできません。

【水着】

ナイロンかポリエステルをベースに、伸縮性が高いポリウレタンを混合しているものがほとんどです。少なくとも、スクール水着はポリウレタン混合の化学繊維100%です。

水着の場合はやはり、伸縮性がネックですね。

アイロン接着などでは伸び縮みについていけなくて、すぐとれてしまいます。

 

保育園や幼稚園、学校でよく使う生地はこのくらいです。

お子さんたちの活発さに合わせて、伸縮性のある生地が多いので縫い付ける必要性があることを、わかってもらえたと思います。

 

それでは、いよいよ縫い方を見ていきましょう!

 

 

手縫いの場合の縫い方

手縫いで縫い付けるときには、しつけ縫いを必ずしましょう。

私もいまだに、裁縫をするときは必ずしつけ縫いをします。どんなに慣れていても、まち針だけではずれていってしまうんです。

悪戦苦闘して縫いあがったら、名札がななめになっている…なんてことのないよう、しつけ縫いをするくせをつけるといいと思います。

 

しつけ縫いの詳しいやり方は、こちらの動画がわかりやすいので見てくださいね。

 

 

 

布の端は、少し折ってアイロンでくせをつけるなどして、中に折りこんでほつれないようにしましょう。だいたい5ミリくらい中に折るといいですよ。

 

【まつり縫い】

ほとんどの名札の縫い付けには、まつり縫いさえ覚えていれば不便はないと言えるでしょう。

裾上げや補修にも使える万能な縫い方です。

 

洗濯や鉄棒で布地が引っ張られても、そうそうほどけません。

糸は太めの綿の糸がいいと思います。

まつり縫いについては下記記事で詳しく説明してあります。

こちらも参考にしてくださいね。

【ちょっとした小技】

これは、私の子供が通っている保育園で実際に見たとてもかわいいアレンジ方法です。

袋小物や、帽子に縫い付けてある名札が全て真っ赤な糸できれいに並縫いされていました。

白い名札にあえて真っ赤な糸で縫い付ける事で、まるで刺繍のようにかわいい仕上がりになっていたんです。

 

思わずその子のママに、どうやって縫ったの?と聞いてしまいました。

すると、「赤い糸を二本どりにしてとにかく等間隔で縫っただけだよ!」とのことでした。

 

二本どりとは、糸を長くとり、針を中心に同じ長さに左右にたらし、糸の終わりを玉止めする方法です。刺繍によく使われる方法で、強度もあり名札の縫い付けにも向いていると思います。

そのママは、裁縫が苦手だけれど、簡単な縫い方でかわいく目立たせたいと思って、赤い糸を二本どりにしたそうです。

私にはとても思いつかないアレンジ方法で、とても素敵だなと思いました。

たまに真似しています(笑)

 

並縫いについては、下記の記事に動画と一緒に詳しい説明がありますのでどうぞ。

 

まつり縫いが難しそう…という方は、大胆なアレンジ方法で縫い付けてみてはいかがでしょうか?

ミシンの場合の縫い方

ミシンを使って名札を縫い付けるには、特に難しいことはなく同じ色の糸で直線縫いをするだけです。

ただ、ミシンでもしつけ縫いは絶対にしたほうがいいです。

ミシンの力で、押さえている手がだんだんずれてきて、仕上がりが予想と変わってしまう事はよくあります。

 

基本のしつけ縫いをさぼらないようにしましょう。

そして、ミシンでも手縫いと同様にはしがほつれないよう、5ミリほど中に折り込んで縫います。

 

ママ友にミシンでの縫い方を教えているときに、「曲がるときはどうするの?」と聞かれました。曲がるとき、というのがピンとこなかったんですが、角の縫い方のことでした。

なるほど、それは実際に見てみないとわからないだろうな、と私が直角に角度を変えて縫う方法を見せましたが、文章ではそうはいかないですよね。

 

こちらの動画が、とてもわかりやすいです。

【ミシンでの縫い方】

 

角にきたらどうすればいいの!?となってしまった時に、参考にしてくださいね。

ミシンの縫い方については下記の記事でまとめていますので、確認してみてください。

 

【ちょっとした小技】

私は、はしの処理がめんどうくさくて、5ミリ折ってアイロンでくせをつけるのが手間でしょうがないんです。

なので、名札に使う布を切りっぱなしにして、ミシンでジグザグ縫いで縫い付けてしまいます。

はしの処理と縫い付けを同時にできるので、とっても楽ですよ。

 

保育園のシーツや布団カバーなど、広範囲に縫う時はいつもジグザグ縫いをしています。

 

 

こちらの動画では、布のはしの処理をしていますが、この縫い方で直接シーツなどに名札を縫い付けます。

ちょっとズボラな方法ですが、楽チンなので忙しいママたちには嬉しい小技だと思います!

 

 

まとめ

  • 縫い付けた方がいい理由とは?
  • 名札を縫い付ける生地の種類を知る
  • 手縫いの場合の縫い方
  • ミシンの場合の縫い方

 

紹介してきたこれらの内容で、ママ友たちもぐんぐんと名札付けが上達していきました。

動画をまじえてレクチャーしたことも、わかりやすかったようですよ。なので、縫い方に自信がない方は、まずは動画を見てくださいね。

 

やらなくてはいけない裁縫って、初心者の方にはほんとうに大変だと思います。

私も裁縫をやりはじめた頃は、新年度の準備に布用ボンドを何本もつかっていました。

 

でも、とれやすさの面からも手縫いにトライしてみたら「ママが縫ってくれた!」と子供も喜んでくれているので、それから簡単な方法を見つけては繰り返し練習し…

今では人に教えられるくらいまでになりましたよ。

裁縫は本当に慣れが必要なので、最初は無理せずに自分のペースで飽きたらやめていいと思います。

動画を見て、これならやってもいいかな…くらいの気持ちでチャレンジしてみてください。

お子さんたちは、ママが一生懸命縫い付けてくれた名札なら、多少縫い目がふぞろいでも嬉しいものだと思います。

簡単な縫い方を、少しずつ練習してけば、いつか名札付けのプロフェッショナルになれるかもしれません(笑)

 

なにかと忙しい新年度、簡単な縫い方で名札付けを乗り切っていきましょう!

 

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ふじもとつるり

ふじもとつるり

服飾科で裁縫の基本とデザインについて学び、卒業後は創作小物の製作・販売を経て一児の母になりました。今はライターとして、仕事と子育ての両立に日々奮闘しています! 趣味は手芸と製菓。それらの経験をいかした、子育て中ならではの目線の記事をみなさんにお届けできるように頑張りたいと思います。

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