主婦であれば避けて通れない裁縫。
出先でボタンが取れた時に、ソーイングセットを取り出しサッと縫い付けてしまう。裁縫が苦手だった私は、そんなスマートな主婦に憧れていました。
でも、本格的に裁縫を勉強するきっかけって、なかなかありませんよね。
私もなんとなく憧れはあったのですが、裁縫が苦手なまま子供ができて、それからはかなり苦労しました。
苦労した理由は…
- 子供の服はすぐにいたんで破れるので、そのつど直さなければいけない。
- 子供の服はボタンがすぐにとれてしまうので、縫い付ける事が増えた。
- 大きめの服を買ったときに、しょっちゅう裾上げをする。
これらの機会がひんぱんにおとずれるようになり、その度に既製品を買いなおしたり、裁縫上手な母に頼んでなんとか切り抜けてきました。
しかし、夫に「裁縫道具を買って、自分でやればいいのに」と言われた時に、自分で裁縫をする、という選択肢が全くなかったことに改めて気付かされました。
夫のおかげで、「自分で裁縫ができれば余計な出費もないし、人に頼むタイミングに悩まなくてもいい!」と、気づいてからは何とか家庭で必要な裁縫の縫い方と、その種類を猛勉強しました。なにしろ裁縫の知識は、義務教育で止まっていましたからそれはそれは大変でした!
今回は、裁縫が苦手だった私が猛勉強して身につけた経験をお話しします。
家庭で使う機会の多い縫い方の種類を通して、「これを知っておけば主婦として困らないよ!」という4つのポイントをご紹介します。
Contents
縫い方には種類があることを理解する
私が苦労している悩みを解決するには、まず何をすればいいのかわからず、図書館で裁縫の本を読んだり裁縫初心者向けのサイトで勉強しました。
そこで勉強して、わかってきたことは、
「裁縫には、和裁・洋裁・手芸・補修などの種類がある」ということでした。
どんな裁縫も、糸に針を通せばできると思っていたのですが、これだけ種類があると当然縫い方も違うんです。
さらに掘り下げていくと、基本的な縫い方の名前は、それぞれの裁縫の種類に共通していました。着物でもワンピースでも巾着でも、同じ縫い方の種類を使っているんですね。
勉強するにつれ、「私が家庭内でやりたい裁縫には、どの縫い方の種類が必要か?」が、だんだん見えてきました。
私がやりたい事は、「子供服の補修」「ボタンのつけ直し」「ズボンや袖口を裾上げする」ことなので、それらに使う基本的な縫い方の種類を勉強してみたところ…
主婦として、最低限必要なのは「洋裁・補修」だなと種類をしぼりました。
勉強し練習していくにつれ、簡単なものなら直せるようになり、子供の服も長持ちするようになり余計な出費が減りました。
裁縫上手な母の顔色とタイミングをうかがって、おそるおそる頼む必要もなくなり、すぐに自分でできる事が増えたので節約と時短になりましたよ。
さっそく家庭でよく使われる、「洋裁・補修」にはどんな縫い方の種類が必要なのか、一緒に見ていきましょう!
服の補修に便利な2種類の縫い方
【軽い破れ方ならかがり縫いをする】
かがり縫いを使って、破れた部分を裏がえし、生地と同じ色の糸で補修する方法が一番簡単だと思います。
お子さんが服をひっかけるなどして、少し破れた程度ならかがり縫いで補修してしまいましょう!
表から見えない縫い方なので、多少縫い目がバラバラでもわかりません。
このブログ内の、こちらの記事にもかがり縫いについて詳しく書いてあります。
動画で分かりやすく説明しているので、ぜひご覧になってください。
関連記事:縫い方の種類と名前を覚えるだけ!私を裁縫上手にさせた3つのコツ
【大きな穴が空いたら、当て布をして千鳥まつり縫いをする】
目立って大きな穴をあけてしまったら、裏から生地のハギレなどで当て布をして、千鳥まつり縫いでしっかり縫いとめていきましょう。
千鳥まつり縫いなら、当て布のはしの処理も一緒にできるので、当て布のはしを折り返す必要がなくて楽チンです。
こちらの動画に、当て布をして千鳥まつり縫いで服を補修する、詳しい方法が紹介されています。
穴が大きくて、かがり縫いでは生地がひきつれてしまいそうなときは、ぜひ当て布をして千鳥まつり縫いで直してみてください。
私は、子供のジーンズや厚手のズボンなど、穴のはしのほつれをあまり気にしない生地の時には、あえて全く違う色のハギレを当ててワンポイントにしています!
そういう時には、青いジーンズに真っ赤な糸など、目立つ色でわざと千鳥まつり縫いを表にひびかせていますよ。
パッチワーク仕上げのダメージジーンズなのかな?と思うような、かわいい仕上がりになるのでぜひやってみてくださいね!
ボタン付けに必要な2種類の縫い方
【一般的な平らなボタンの縫い付け方】
シャツやパジャマなどに使われる、平らなボタンの縫い付け方は、このサイト内のこちらの記事でも紹介しています。
関連記事:簡単なボタンの縫い付け方とは?裁縫の基本になるボタン3種と小技を紹介
以前にこのブログ内でも、とても面白い小技を使った動画も紹介しています。
私もその小技をいつも使っていますよ!
【足つきボタンの縫い付け方】
足つきボタンは、ボタン自体に足がついていてぐるぐると糸を巻きつけて足を作る必要がないボタンです。
子供のコートや、ポケットによく使われているので見る機会が多いと思います。
女の子をお持ちの方は、布製のポシェットを止めるのに使われているのを見た事があるのではないでしょうか。
大人の服ではあまり見ないボタンですが、かわいい動物や果物のモチーフのものもあり、子供服にはけっこう使われているので、この機会にきちんとした縫い付け方を覚えてみてください!
こちらの動画で、足つきボタンの簡単な縫い付け方が説明されていますので、参考にしてくださいね。
裾上げに使う3種類のまつり縫いの縫い方
裾上げといえば、まつり縫いです。
でも、まつり縫いにも何種類か縫い方があるのをご存知でしたか?
もちろん、私は知りませんでした!
勉強していたら、服の種類や場所によって3つのまつり縫いを使い分けたほうがいい事がわかったんです。
さっそくその3つを見ていきましょう。
【たてまつり縫い】
普通に2枚の布を、縦方向に布をすくってまつり縫いしていく縫い方です。
ギュっときつめに縫い合わせられるので、ズボンなど動きの激しい時に履くものや、こすれやすい子供服の袖口がほつれた時などに使います。
【奥まつり縫い】
その名の通り、布の奥をまつり縫いする縫い方です。
薄手の服など、表に縫い目がひびきそうな生地の時に使います。
私は、折りかえした布をちょっと手前にペロンとめくって、ていねいに生地の繊維を一本ずつすくっていくやり方が好きです。
とても集中力がいるので、なにかに没頭したい時にもオススメですよ(笑)
【流しまつり縫い】
スカートなどの、ふわっと動きがある服は、たてまつり縫いできっちりと縫いとめてしまうと、風合いがそこなわれてしまいます。
流しまつり縫いは、たてまつり縫いよりは強度が落ちますが、女の子のスカートやフリルを縫う時にぴったりだと思います。
この3つのまつり縫いをマスターして、服によって縫い方の種類を変えられたら、裁縫上級者の仲間入りではないでしょうか。
こちらの動画で、この3つのまつり縫いの方法を分かりやすく解説してくれています。
私は、まつり縫いを自分で縫うのも人が縫っているところを見るのもどちらも大好きなので、たまに縫う用事がなくてもこの動画を見ています(笑)
まとめ
- 縫い方には種類があることを理解する
- 服の補修に便利な2種類の縫い方
- ボタン付けに必要な2種類の縫い方
- 裾上げに使う3種類のまつり縫いの縫い方
この4つのポイントをおさえれば、主婦としてマスターしておきたい最低限の縫い方の種類をクリアする事ができます!
私もこの4つのポイントを、初心を忘れないようノートに書き留めてあります。
裁縫しなくてはならない時には、どの縫い方の種類が今必要なのかな?と4つのポイントの中から、毎回しっかり選ぶようになったら、失敗が少なくなりました。
失敗が少なくなったどころか、夫が職場で「うちの妻は裁縫が得意なんです」と言っているのを知って、ちょっと得意になっています(笑)
とはいえ、それぞれのライフスタイルに必要な縫い方の種類はいろいろと違うと思います。でも、最低でもこの4つは何にでも応用のきく縫い方です。
ボタンの縫い付け方もこの2つが基本となっているので、この2つをマスターすればくるみボタンなどちょっと変わったボタンにチャレンジすることもできます。
知っておいて損はないと思いますので、ぜひトライしてみてください!
いつの間にか、数種類の縫い方をマスターしていたら、ご家族もびっくりして見直してくれちゃうかもしれませんよ!
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