紅茶の入れ方にはゴールデンルールが存在します。
今回は紅茶の香りと味を最大限に生かすための入れ方と、そのための道具を紹介します。
愛着を持ち、しっかり手入れされた道具で丁寧に入れた紅茶は格別ですよ。
Contents
紅茶をおいしく入れるためのポイントはジャンピング!
紅茶ポットの中で起きるジャンピング。
これが紅茶をおいしく入れるための外せないポイントです!
では、ジャンピングとは一体何でしょうか?下の画像は茶葉がジャンピングしている様子です。
ティーポットの中の茶葉に熱湯を勢いよく注ぐと、水に含まれる酸素が小さな気泡になり茶葉にみっしりと付着します。
その浮力で茶葉が浮かび上がり、浮かんだ茶葉は水分を含んでゆっくりと沈みます。その後、茶葉は熱湯の対流に乗って浮き沈みを繰り返します。
茶葉に付着した気泡はやがて消え、3~5分後にはすべての茶葉がティーポットの底に沈みます。
この茶葉が浮き沈みを繰り返す運動をジャンピングと言い、紅茶の味、香りを最大限に引き出す大切なポイントなんです!
「ジャンピング!」名前と意味をしっかり覚えておいてくださいね!
まずは基本の道具を知る!
紅茶をよりおいしく入れるために考えられた道具たち。
今回は必要な道具と、あると便利な道具もあわせて紹介しましょう!
お気に入りの道具をそろえて、ティータイムをもっと楽しくしてみましょう!
【道具一覧】
- やかん
- ティーポット
- ティーコージー
- ティースプーン
- 砂時計
- ミルクポット
- ストレーナー(茶こし)
以下、道具を詳しく説明していきますね!
やかん
お湯を沸かすのに必要な道具。ジャンピングが起きやすい95度から98度の状態を知るため、お湯が沸き始めてきたら蓋を取り確認しますので、蓋が取り外ししやすいものを選んでください。
ティーポット
ジャンピングを上手に起こさせるためにはティーポットの形も重要です。
お湯の対流が起こりやすい丸型のティーポットを使いましょう!
なかでも、ジャンピングの様子を確認できる耐熱ガラス製のティーポットがおすすめです!
ティーコージー
紅茶を保温するためにティーポットにかぶせる道具です。最後まで温かい紅茶を楽しむために一つあると便利です。
ティースプーン
コーヒースプーンより一回り大きく、砂糖、ミルクを混ぜる他茶葉の計量にも使用します。茶葉の計量には専用のティーキャディースプーンもあります。
砂時計
茶葉の蒸らし時間を図るために使います。茶葉の形や大きさにもよりますが蒸らし時間はおおよそ3分から5分です。もちろん普通の時計で十分なのですが、より雰囲気が出ますね。
ミルクポット
ティーウィズミルク用の温めたミルクを入れるポット。飲む人それぞれが、お好みの量を入れられるように少し大きめのものを用意しましょう。
ティーストレーナー
茶こし。紅茶をティーポットからティーカップに注ぐときに用います。
ストレートティーを入れよう!
おいしい紅茶を入れるための最大のポイント「ジャンピング」を起こすためには、いくつかのポイントがあります。まずはそのポイントを押さえておきましょう。
【ジャンピングを起こすためのポイント】
ジャンピングを起こすためには、水の中に十分な酸素が含まれている必要があります。
- 汲みたての水を使いましょう(ペットボトルの水や汲みおきの水は酸素が減っているので水道から注いだばかりの水を使いましょう)
- お湯の温度は95度~98度(酸素を残し、かつ紅茶のおいしさを十分に引き出せる温度です)
- 茶葉に向かって勢いよくお湯を注ぎましょう(少し高い位置から勢いよく注ぐことで、水に酸素を含ませます)
では、これらのポイントを踏まえてストーレートティーを入れていきましょう!
【ストレートティーを入れる手順】
一人分は茶葉5g熱湯350㎖です。
- 温めたティーポットに茶葉を入れます
- 茶葉をめがけて熱湯を勢いよく注ぎます
- やかんを持ち上げ、高い位置から注いでいきましょう
- 蓋をして蒸らしますティーコージーをかぶせるか、タオルを巻くなどして冷めないようにしましょう
- 茶葉に合わせた蒸らし時間を守りましょう(紅茶のパッケージに書かれている時間を守ってね)
- ストレーナーで茶葉をこしながらティーカップに注ぎます
最適なお湯を沸かす方法!
最後に、紅茶を入れるときに最適な95度から98度の、酸素を多く含んだお湯を沸かすための方法を伝授いたしましょう!
- 酸素を多く含んだ汲みたての新鮮な水を使います
- お湯を沸かすときは1リットル以上の多め量で沸かしましょう
- お湯が90度に到達するとお湯の周囲に細かい気泡が立ってきます
- そのうち表面がゆるやかに波立ってきますが、まだベストタイミングではありません
- やがて水面が白く大きく波立ち、やかんの下からボコ、ボコ、と五円玉大くらいのお湯が沸き立ちます
- これが2つ、3つ沸き立ったところがベストタイミングです!
- ここら放置するとさらにボコボコ、ボコボコと勢いよくお湯が沸き出てきます(上の画像の状態ですね)これが100度。水中の酸素が著しく失われた状態なので紅茶を入れるには適しません
まとめ
- 紅茶をおいしく入れるためのポイントはジャンピング!
- まずは基本の道具を知る!
- ストレートティーを入れよう!
- 最適なお湯を沸かす方法!
これが紅茶の入れ方と道具です。入れ方ひとつで味、香りが違ってきますのでお気に入りの道具を集めてゆったりと丁寧に紅茶を入れて飲んでみましょう!その違いに驚きますよ!
紅茶を注ぐときは最後の一滴までしっかり注ぎましょう!最後の一滴は「ゴールデンドロップ」と言い一番おいしいとされています!
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