「土用の丑の日」と言えば、主婦の私の脳裏にはうなぎしか浮かびません。
でもそれって、「土用の丑の日に食べるもの」ですよね…土用の丑の日の事、何も知りません!
丑という漢字は十二支で見たことがあります。
どうやら十二支や季節の行事に関係ありそう…!
私も子供がいるので、そろそろ土用の丑の日について完璧な説明ができるよう備えておきたいところ。
うなぎがバーンと印刷されているポスターの前で、「ママ〜なんでどようなの?うしなのにうなぎなの?」とストレートに聞かれる日も近いでしょう…
今のままの知識では、とにかくうなぎを食べる日だから…とごまかす未来が見えます。
同じ主婦のみなさんも、子供たちと買い物に行ったりした時に先回りして土用の丑の日の由来を簡単に分かりやすく説明してみたくありませんか?
私はしたいです(笑)
もし同じような目標をお持ちのあなた!今回は、私の土用の丑の日の研究にお付き合いいただけないでしょうか♪
Contents
土用の丑の日とは?由来を簡単に説明します!
「土用の丑の日」は、なるべく安い国産のうなぎをどこで買うかという事しか興味のなかった私ですが、そもそもの意味を知らないので仕方がありません。
今後子供の前でも恥をかかないよう、土用の丑の日の意味…そして起源などにもしっかり切り込んでみました!
「お母さんの土用の丑の日講座」、ぜひ見ていただきたいです(笑)
土用の意味は?そもそも何なの?起源を学ぼう!
ざっくり簡単に分かりやすくまとめてしまうと、「立春・立夏・立秋・立冬の前の18日間が土用」です!
陰陽道と深い関わりのある「五行説」が元となり、万物は木・火・金・水・土の五つの要素から成り立っていると言われています。
「五行説」については、このサイト内の七夕の記事に詳しく説明されていますので、参考にしてみてください!
そしてその「五行説」の思想を、四季にも当てはめたところ…
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こんな風におさまりました!
…あれ?「土」が入る隙間がありません。
そこで、「土」が持つ性質は全ての季節に当てはまり、均等に存在しうるもの…として、「土」は各季節の変わり目に配属されることになりました。
このことから四季の全てに土用はあり、次の季節の準備をする期間として定着しました。
…ちょっとこじつけ…?という気がしないでもないですが、土用にはこんな意味があったんですね。
丑の日の意味は?土用との関係は?
子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥
これはご存知、十二支。干支です。
毎年毎年、干支が順番に巡ってくるように日付にも暦の上で十二支が割り当てられているって知っていましたか?
恥ずかしながら私は知りませんでしたが…あれ?と、言うことは…「丑の日」の「丑」は十二支の丑と一緒なのでしょうか?
そうなんです。「丑の日」の「丑」は十二支の丑!
十二支は、元は易学から成り立っています。
時間・季節・方位などを表すのに用いられていました。
旧暦の上に日付に十二支が割り当てられているので、現在の1週間の曜日が7日間で一周するように12日周期で毎日何かしらの十二支の日になります。
現代では世界的に、地球が太陽の周りを1周するのに必要な日数を365日と数えるグレゴリオ暦がスタンダードになっていますが、昔はこのような易学の思想を元に時間・季節・方位を表していました。
今も出産前の戌の日に、腹帯をもらってご祈祷してもらう「戌の日」などがありますよね。私もお参りに行きました!
過去のことではなく、現在にもちゃんといかされている考え方なんですね。
そして、真夏の7月をすぎて立秋の直前にある土用に、ちょうど丑の日が当たる日が「土用の丑の日」になります。
おお〜!ついに土用と丑の日が出会いました!
これが土用の丑の日なんです!
土用の丑の日の食べ物と言えばうなぎ!その由来は?
いよいよ、私が気になって仕方がないうなぎの話ができるところまできました!
うなぎの美味しさ、値段などについて語り尽くしたいところですが…テーマは「土用の丑の日」なことを忘れてはいけませんね。
昔から、真夏の土用の頃は暑さが厳しい時期ですから、土用の丑の日に精の付く食べ物を摂取しておくと夏バテせずに元気に夏を乗り切れる!という風習がありました。
さらにもっと昔、初代神武天皇が総べていた大和時代から「長物は滋養強壮に優れていて精がつく」と言われ、その頃からうなぎは食べられていたそうです。
その頃はうなぎだけでなく、長物としてウツボやタチウオも滋養強壮に良いとされて重宝されていたんだとか。
そう考えると、実際はうなぎなどの長くてにょろっとした物が、滋養強壮にいいと重宝され始めたのはとっても昔のこと。
易学が日本に伝来して一般にも流行したのは、平安中期と言われていますから、土用の丑の日うんぬんよりも元気になるためにうなぎを食べる習慣の方が早かったんですね!
そして時代の流れとともに、いつの頃からか土用の丑の日には「う」のつく黒い物を食べると良い!と言われ始めました。
土用の丑の日にうなぎを食べる歴史はいつから?誰が発案者なの!?
「う」のつく黒いものを土用の丑の日に食べると良い!というなら、夏場の土用の丑の日はうなぎがメインということもなさそうですよね。
では、なぜ現代にまでこんなに夏場の土用の丑の日はうなぎ!という習慣が根付いたのでしょうか?
その歴史については諸説あるのですが、一番有名なものが発明家で有名なアノ人が広めたというもの。
夏の土用の丑の日にうなぎを食べる習慣が定着したのは、PRのための経営戦略として、平賀源内が発案したと言われています!
平賀源内は江戸時代と言えば、発明家、起業家、小説家、コピーライターなどの様々な活躍で有名ですよね。
一番有名なのは「エレキテル」と言う、静電気を起こして火花を見ることができる機械。
江戸時代にうなぎが売れなくて悩んでいたうなぎ屋さんが、そんな今をときめく平賀源内に相談しました。
元来うなぎの旬は秋から冬なので、脂ののっていない夏の痩せたうなぎはあまり売れていなかったようです。
すると平賀源内は、「土用の丑の日には、「う」のつく黒い物を食べると良い!」という風習があったことを利用して、「本日 土用丑の日」と書いて張り出すようにアドバイス。
その結果、うなぎ屋は大繁盛したそうです!
もともとの風習を利用して、「う」のつくうなぎを上手に世間の流れに乗っけたんですね〜。
この時相談したのが和菓子屋さんなら、「薄皮まんじゅう」…お茶屋さんなら「宇治茶」など、いろいろと変わっていたかもなと思うとちょっと面白いですよね(笑)
こうして日本のダヴィンチと言われる平賀源内の発案によって、真夏の土用の丑の日にはうなぎ!という習慣がしっかり日本に根付いていきました。
土用の丑の日が2回!?なぜなの?
そうなんです、土用の丑の日が1度の土用のうちに2回やってくることもあるんです!
先程お話した通り、日付を十二支で表すと12日に1回のペースで、丑の日が巡ってきます。
土用の期間は18日間あるので、年によっては月をまたいで土用の丑の日が2回くる、土用の期間も出てきますね。
これが1度の土用の期間のうちに2回、土用の丑の日がやってくる理由です。
1度の土用の期間のうちに土用の丑の日が2回ある場合は、「一の丑」・「二の丑」という呼び方で差別化されます。
「一の丑」・「二の丑」、どちらの日にうなぎを食べればいいの?
平賀源内が発案した習慣だとはいえ、現代の日本でも真夏の土用の丑の日にはうなぎを食べる!というのは、欠かせないイベントになっています。
すごいですよね〜平賀源内!
私はうなぎ屋さんのPRのため…と知ってしまったのに、真夏の土用の丑の日にはうなぎを食べたいです(笑)ここまで浸透してしまうと今更やめられない!という感じでしょうか?
でも精をつけたい真夏の土用の期間に、土用の丑の日が2回来てしまったら?
家族全員分のうなぎを土用の18日間に2回用意するのは、主婦としてはちょっとお財布に厳しいものがあります。
「一の丑」・「二の丑」、どちらかにうなぎを食べれば良いのでしょうか?それとも両方?
その答えは、気にせずどちらの土用の丑の日にうなぎを食べてもOK!さらに、うなぎでなくても大丈夫!
そもそも、「うなぎを食べなくてはならない」という日ではなく、その日に「う」のつく食べ物を食べれば験担ぎができますからね!
真夏の土用の丑の日にうなぎ以外の「う」のつくもの…パッと思いつくのは、夏バテ防止にクエン酸たっぷりで疲労回復できる「梅干し」や、体の中の熱を冷まして内から涼しくしてくれる「瓜」(キュウリや冬瓜、メロンなど)あたりでしょうか?
うなぎにこだわらず、こういった「う」のつく食べ物で験担ぎするのはどうでしょう。
もちろん、うなぎに比べればだいぶお財布に優しいです(笑)
そのほかにも、土用の丑の日に食べると良い「う」のつく物については、このサイト内の記事でお話しています。
土用餅に土用卵…初耳のものばかり!
ちなみに、土用餅についても詳しい記事がサイト内にありますよ♪
土用餅のレシピも載っています!
意外と簡単に作れそうな土用餅…うなぎに手が届かない時には、作ってみようかなと思いました(笑)
今年2018年の土用の丑の日はいつ?
まずは今年の土用の丑の日を一覧で見てみましょう♪
1月 | 21日 |
2月 | 2日 |
4月 | 27日 |
7月 | 20日 |
8月 | 1日 |
10月 | 24日 |
11月 | 5日 |
2018年は、うなぎを食べる習慣のある夏の土用に丑の日が2回ありますね!
我が家は「一の丑」である7月20日に家族全員でうな重やうな丼を食べるつもりですが、「二の丑」である8月1日はどうしようかとっても悩むところ。
これは…本当は秘密にしておきたいのですが(笑)、「うなぎ風の食べ物で土用の丑の日を乗り切る」という方法もあります。
主婦のみなさんはもう知っているかもしれませんが、魚のすり身のかまぼこで作られたうなぎそっくりな「うな次郎」をどちらかの夏の土用の丑の日に出してみるのもおもしろいかもしれません!
うなる美味しさ!うな次郎
こちらの「うな次郎」、本当にうなぎそっくりの食感なんです!
むしろかまぼこで作られてるので生臭さがなく、小骨もないので子供は食べやすいかもしれません。
普通の家庭なら、うなぎを食べる機会ってそんなに頻繁にあるものではないですよね。
「一の丑」はドーン!と豪華にうな重で!
「二の丑」はうなぎそっくりなうな次郎と、土用餅でお財布に優しく…なんてプランはどうでしょう?
私も早速、夫にこのプランを提案してみようと思います(笑)
まとめ
- 土用の丑の日とは?簡単に分かりやすく説明します!
- 土用の丑の日の食べ物と言えばうなぎ!その由来は?
- 土用の丑の日が2回!?なぜなの?
- 2018年、今年の土用の丑の日はいつ?
これからやってくる夏の土用の丑の日、きっとスーパーなどでもポスターやのぼりがたくさん出ることでしょう…
でも!これだけ土用の丑の日についてしっかり調べたら、いつでも子供に質問されても大丈夫!
自信たっぷりに、土用の丑の日とうなぎの関係についても教えてあげられます。
もしかしたら、子供が聞いてくるのを待ちきれず、自分から話しだすかもしれません(笑)
夏の土用の期間に、土用の丑の日が2回ある今年。みなさんはどんな「う」のつく食べ物を食べますか?
うなぎでなくても大丈夫だと知ると、ちょっと肩の力が抜けますよね。
今年の夏の土用の丑の日には、「う」のつく食べ物で滋養、栄養、縁起を全部ゲットしてパワフルに乗り切りましょうね♪
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