土用の丑の日の食べ物はうなぎ以外もOK!?うのつく?黒いものとは?




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土用の丑の日には何を食べますか?

そう聞けば、真っ先に「うなぎ」と答えが返ってきますよね。私も毎年うなぎを食べていました。

けれど年々上がっていくその値段に、うなぎはそろそろ厳しいかな……なんて思い始めるように。でも、夏バテ対策に滋養のある食べ物は食べておきたい。

そんな時は、うなぎ以外のものを食べればいいんです!

そう、土用の丑の日の食べ物は「うなぎ」だけではないんですよ。

ではさっそく、財布に厳しくない土用の丑の日の食べ物を探してみましょう。

土用の丑の日の食べ物と言えば?

 

もともと「土用の丑の日に食べるといい」とされていた食べ物は、「う」のつくものと「黒いもの」でした。

土用は「土」に感謝する期間、丑の日は十二支で日付を表していた頃の「丑」の日で、牛を休ませてあげる日。

そこで「土用の丑の日」は、土と牛の両方にちなんで「黒いもの」を食べるようになったという説が、いちばん有力です。また、丑の日にちなんで「う」のつく食べ物も良いとされました。

 

うなぎは黒くて「う」がつくので、夏にうなぎが売れなくて困っていたうなぎ屋さんのPR戦略に乗って瞬く間に広まったわけで、それ以前から「う」のつく食べ物や黒い食べ物が土用の丑の日に食べられていたのです。

 

 

土用の丑の日のうなぎ以外の食べ物はこれだ!

 

では、うなぎ以外に何が当てはまるでしょうか?

古くから土用の丑の日の食べ物はいろいろありますが、どうせなら財布に優しいものを選びたいですね。

 

土用の丑の日にはうのつくものを食べる

梅干し

食欲のないときにもおかゆの上に乗せて食べられる梅干しは、殺菌効果や解毒作用があるため、昔から必ずといっていいほど弁当やおにぎりに入れられていました。

梅干しに含まれるクエン酸には疲労回復効果があるだけでなく、食欲増進効果や消化吸収を助ける働きがあり、夏バテした身体にうってつけの食べ物です。

 

うどん

うなぎが定着する以前から、「う」のつく食べ物として食べられてきたという立派な実績もあるうどん。喉ごしが良く、つるりと食べられるので、食欲のない夏でも食べやすいのが魅力です。

薬味にネギや茗荷などの滋養があるものを入れれば、立派な夏バテ対策食です。

 

ウリ科の野菜には身体を冷やす作用があります。

きゅうり(胡瓜)、スイカ(西瓜)、ゴーヤー(にがうり)、かぼちゃ(南瓜)、とうがん(冬瓜)など、夏が旬の瓜はいろいろあります。

ビタミンも豊富で、疲労回復にはもってこいの食材です。

 

ウニ

ウニの旬は夏。栄養価が高く、滋養強壮や疲労回復だけでなく、葉酸が多く含まれているので貧血にも効果が期待できます。また、口当たりがいいので夏バテでも食べやすい、土用の丑の日には是非とも食べたい食材です。

 

土用の丑の日には黒いものも食べる !

黒は丑の方角の守護神である玄武の色。そんな理由もあり、土用の丑の日に黒い食べ物を食べると良いとされてきた説もあります。では、どんな食べ物があるでしょうか。

 

黒ゴマ

ゴマの栄養価の高さは有名ですね。その実力はサプリメントにも選ばれるほど。薬用としても重宝される黒ゴマですから、夏バテ防止どころではありません。高血圧や動脈硬化の予防、肝機能の強化、果ては美肌効果まで!

土用の丑の日に何を食べるにしても、黒ゴマを振りかけておけば効果倍増間違いなしです。

 

茄子

夏が旬の茄子は、瓜と同様に身体の熱を冷ます効果があります。また、茄子の皮には「ナスニン」という成分が含まれていて、動脈硬化や老化防止にもいいとのこと。

ナスニンは水にさらすと溶け出してしまうので、なるべく手短に調理しましょう。切ってすぐならアク抜きしなくても大丈夫ですよ!

 

黒砂糖

白糖と違って精製されていない黒砂糖は、サトウキビの栄養素がたっぷり!

鉄分やミネラル、亜鉛なども含まれているので貧血にも効果抜群です。また、瓜と同じくカリウムが含まれていますから、身体の熱を冷ます効果もあります。暑い沖縄でよく食べられている理由がわかりますね。

 

 

土用餅、土用しじみ、土用卵などの行事食もある!

 

土用しじみ

実は土用のうなぎより歴史の古い土用しじみ。こちらも「黒い食べ物」です。シジミの旬は夏と冬ですが、夏が旬のヤマトシジミは土用シジミと呼ばれ、重宝されていたのです。

その効能は二日酔いに効くサプリまで出ているほど。肝臓の働きを助けるため、夏バテで疲れてだるくなった身体にぴったりです。

 

土用餅

小豆も餅も栄養価が高いだけでなく、とても縁起のいいものとされています。季節の変わり目にあたる土用の期間に、体調を崩さないよう験を担ぐ意味で愛されてきたのが土用餅です。疲れたときの甘いものとして、おやつ感覚で食べるのもいいですね。

 

土用卵

こちらも歴史の古い行事食。昔から精のつく食べ物とされていた卵ですが、特に土用の期間に生まれた卵は栄養価が高いとされ、「土用卵」として広く重宝されてきました。

どうせなら「黒い鳥」である烏骨鶏の卵を選んでみてはどうでしょう。

まとめ

  • 丑の日の食べ物はうなぎ以外でもいい
  • 「う」のつく食べ物→梅干し、うどん、瓜、ウニなど
  • 「黒い食べ物」→黒ゴマ、茄子、黒砂糖など
  • 古くから土用しじみ、土用餅、土用卵などの行事食があった

 

我が家は「卵と梅干しと刻みきゅうりを乗せて黒ゴマを振りかけた冷やしうどん」に決定しました!

今年も猛暑が予想されている日本の夏。土用の丑の日には滋養のあるものを食べて、元気に乗り切りましょう!

 

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宮藤大

宮藤大

LIFE DICTIONARYの管理人。 30代男性、一児の父親です。 共働き家族であるため、家事もやります。 子供を授かってから、特に"時間"が尊いものだと感じるようになりました。 親子が一緒にいられる時間は人生の中では1/4程度。 ですが、その短い期間で形成される子供の人格や親子の絆は一生ものです。 各分野の先輩方と情報共有し、そんな貴重な"時間"を捻出するサポートができればと思います。 読みたい記事テーマ募集しています。お気軽にご連絡ください。

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