除草剤が及ぼす人体への影響とは?家庭菜園や農作物から考える安全性




この記事の所要時間: 61

盛夏。暑さに負けずにのびのびと育っているのは我が子だけではありません。

それは庭の雑草たち。

我が家でも夏の真っ盛りがくる前に、草刈り草むしりをしたのですがいつのまにか伸び放題で、なんだかみっともないですが、暑すぎて草刈りをする気も起きず、見て見ぬふりを決め込んでいます。

だけど、そういうわけにもいかないお宅もあるでしょう。

こんな時、効率よく雑草を駆除するのに除草剤を使います。

でも、除草剤って人体に影響はないのでしょうか?

また家庭菜園の野菜や農作物・土壌への影響も気になります。

そこで今回は、除草剤が及ぼす影響について勉強していきたいと思います。

 

除草剤が与える人体への影響とは?

 

 

除草剤は便利な反面「植物を枯らす」という性質を持つため人体や野菜・環境への影響も気になります。

この章では人体への影響について述べていきたいと思います。

結論から言いますと、日本で販売されている除草剤(ホームセンターなどで誰でも手に入る物)に関しては使用基準を守っている限りは、人体への影響はほぼないと言ってもいいでしょう。

ですが、やはり植物を枯らすだけの毒性を持った薬品ですので、使用の際には十分に注意が必要です

 

【除草剤は種類によって効果が違う】

 

除草剤は種類によって効果の程度や効果が出始めるまでの時間に差があります。

また種類により、効果がある植物が違うので枯らしたい植物を調べてからホームセンターに行くことをおすすめします。

除草剤の選択肢はこんなにあります。

  • 「葉茎処理剤」か「土壌処理剤」なのか
  • 「接触型」か「移行型」なのか
  • 「即効性」か「遅効性」か
  • 「残効性」か「残留性」か

などなど、他にもまだまだ、選択肢が多いですからパッケージをよく読むか、ホームセンターの係員に尋ねてから購入するようにしましょう。

 

【売れてる除草剤:ラウンドアップ】

 

ここで、おすすめの除草剤を一つ紹介しましょう。

それは「ラウンドアップ」という除草剤で、日本で一番売れています。

光合成を阻害するタイプで、人体の影響は少ないと言われています。

また多年草の根まで枯らしますが、持続性や残効性がないので、使用後すぐに作物の作付けができます。

竹や笹まで枯らすほど強力で、我が家でもお墓周りに使用したことがありますが、あのしぶといスギナが根まで枯れてくれました。

※とても優秀なラウンドアップですが各国の研究機関で発がん性の懸念があるとの発表もありますので、庭や田畑のそばで使うのは控えた方がいいのかもしれません。

 

 

【除草剤が手についたら?】

 

 

上でも述べたように、日本のホームセンターで手に入る除草剤は安全性が高く使用基準を守っていれば、何も問題がありません。

ただし、原液が皮膚や体毛についてしまう、また原液が口に入ってしまうと除草剤中毒になる恐れがあります。

ですので、除草剤を撒いた日はペットも人も除草剤を撒いた場所には近づか居ないようにしましょう。

もし除草剤が手などについてしまったら、まず、石鹸などでしっかり洗い流し、使用後に下痢や嘔吐などの異変が見られる場合はすぐに医者にかかりましょう。

また、使用した除草剤を持っていきお医者さんに見せることも重要ですよ。

 

除草剤は家庭菜園や農作物にどんな影響を与えるのか

 

 

除草剤は使用方法を守っていれば家庭菜園の野菜や農作物に影響はありません。

ただし、農作物に少しでもかかってしまうと枯れてしまいますし、もし枯れなくても安全を考慮して食べるのはやめたほうがいいでしょう。

また、河川、用水路、田んぼ、井戸などの近くで使用する際は除草剤が流入しないように注意することが必要です。

ちなみに農家さんが使っているのは、農地用の除草剤で農薬として登録されている製品です。

農耕地で農地用ではない除草剤を使うことは農薬取締法により罰せられます。

もし農耕地で使用したいときは農地用か非農地用かを確認してから購入するようにしましょう。

個人的には家庭菜園では除草剤を使わないほうがいいのではないかと思っています。

無農薬の野菜を食べられるのが家庭菜園の魅力ですからね。

 

 

【除草剤】土壌への影響を考える

 

 

ここでは、家庭菜園の土づくりの観点からみた除草剤について考えていきたいと思います。

雨が降るなどして土壌に流れ出した除草剤。

基本的には微生物に分解されるのでほとんど影響はないとされています。

除草剤の影響で一時的には土壌の微生物が減少しますが、短時間のうちに回復するとも言われています

ですので、除草剤の土壌への影響はあまり神経質に考えなくてもいいのかもしれません。

ですが、

~ここからは私個人の意見です~

除草剤に限らず、ミミズは農薬の影響を受けにくいといわれますが、土の中では様々な微生物が微妙なバランスを保ちながら生きています。

それは植物の根や枯葉も含めて複雑に相互しあい土づくりに大きな影響を与えています。

なので、私は家庭菜園の雑草は、ある程度抜きつつ植物の生育に邪魔にならない程度、生やしておいた方がいいと思います。

ちょうどいい雑草は、土の保水性をあげ、直射日光が土にあたることを防ぎ根腐れしにくくなります。

このような状態で育った野菜は、根が強く健康で害虫にも強くなるのでお手入れが楽だったりしますし、経験則ですが味の濃い野菜が取れます。

 

まとめ

 

 

  • 日本で買える除草剤は基本的に安全
  • 使用基準を守っていれば農作物に影響はない
  • 日本で買える除草剤なら土壌にもほとんど影響はない

 

以上が除草剤が人体に及ぼす影響と、家庭菜園や農作物に及ぶ影響についてでした。

日本で購入できる除草剤がいくら安全だと言っても、やはり毒性が強い薬剤ですので、使用の際は場所や用途をしっかりと確認し、それに見合った除草剤を使うことが大切です。

また、効果は弱いですが子供やペットがいる家庭でも安全に使える天然素材の除草剤(フマキラーから商品化されているオレンジパワー)などもありますので、家庭のニーズに合わせて使い分けてくださいね。

 

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東風花
お絵描きと創作が好きな、三兄弟の母です。 子供たちに鍛えられ、か弱い乙女も、いつしか立派な母ちゃんになっておりました。 子育てや日々の出来事をつづったイラストブログ「猫田さんちへようこそ」も書いておりますので、興味のある方もない方も、一度覗いてみてください。 当サイトでは、文章を書くお仕事に携われた事に喜びを感じながら、記事を書かせてもらっております。 読者の方の視線に立った記事が書けるよう、日々精進していきたいと思います。 ※イラストブログ【猫田さんちへようこそ】を運営。リンクは名前から✅

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