年賀状は早めに準備して、早めに出す。
そんな方、きっと多いのではないでしょうか?
年末年始はただでさえ慌ただしいので、済ませておくべきことは早めに済ませておきたいですよね。
ですが、こういった場合「喪中はがきを受け取る前に、年賀状を出してしまった!」ということが起こりうるのです。
さて、こういった場合、どう対処すればいいのでしょう?
そこで今回は、喪中の方に年賀状を送るのはマナー違反なのか?年賀状は回収できるのか?お詫びはどのようにすべきなのかを、紹介していきたいと思います。
ぜひ参考にしてくださいね。
Contents
「喪中の方に年賀状を出してしまった」これってマナー違反?
そもそも、喪中の方に年賀状を出すのってマナー違反なのでしょうか?
実は、喪中の方に年賀状を出すことは失礼にあたりませんしマナー違反でもありません。
喪中の方も年賀状を受け取ることはできますし、問題もありません。
つまり、喪中の方に年賀状を送ってもいいのです。
喪中はがきも「新年のあいさつはできないことを詫びる」ためのはがきですので、これをもらった側が年賀状を出すことは禁止されていません。
ですが問題なのは「喪中はがきを貰ったら、年賀状を出すのはよくないと思っている人が大半である」ということなのです。
実際はマナー違反ではありませんが「喪中の方へは年賀状を出さない」「喪中はがきを貰ったら年賀状を出さない」ということが一般的になっている以上、出すのは控えた方がいいのかもしれません。
ただし、喪中はがきの中に「年賀状は例年通りお送りください」などの一文がある場合は、いつも通り年賀状を出しましょう。
喪中の方への年賀状って回収できるの?
ここまでする必要はないのかもしれませんが、律儀な方は出してしまった年賀状を回収したいと思われるでしょう。
実は年賀状に限らず、郵便物は配達される前なら配達を差し止めることができます。
これを「取り戻し請求」といいます。
これは窓口へ行ってお願いするのですが、その前に確認しておかなければいけないことがあります。
それは、年賀状を出したポストの確認です。
【取り戻し請求のやり方】
では、ここからは年賀状の回収の仕方を順を追って見ていきましょう。
① まずは、投かんしたポストを確認します。確認するのは以下の二点です。
- ポストの住所
- 収集郵便局
ポストには必ずこれらの記載があるので、メモするか写真を撮っておきましょう。
② そして収集郵便局の窓口で年賀状を差し止めたいと言うことを伝えましょう。
郵便局の窓口に年賀状を直接出された場合は、ポストの確認は必要ありません。そのまま窓口でその旨を伝えましょう。
この時、差出人の名前と年賀状を出した日付(分かれば)も伝えます。
局員の方は膨大な年賀状の中から探すことになるので、おそらく連絡先を聞かれることになるでしょう。
③ この日は、いったん家に帰り、その後連絡が来るのを持つことになります。
④ 連絡が来たらもう一度郵便局へ向かいます。
⑤ 年賀状がまだ局内にあれば「払い戻し請求書」を書いて提出すればOKです。
この場合手数料などはかかりません。
しかし、もし配送先の郵便局に年賀状が送られていた場合は「取り戻し請求書」を書くことになり、こちらは手数料として410円がかかります。(切手で払うこともできます)
どちらにしても、差出人の身分証明書と印鑑が必要になるので必ず持っていきましょう。
喪中の年賀状に対するお詫びの仕方とは?
喪中であることを知ったのが、年末であろうと年明けであろうと、年賀状を出してしまった時のお詫びは寒中見舞いでするのが一般的のようです。
通常、寒中見舞いは時候の挨拶に使用するものではがきのデザインなどは自由ですが、喪中の年賀状に対するお詫びとして寒中見舞いを書く場合は以下の2点を注意してはがきを選びましょう。
- 普通のはがき:変わった形の物や往復はがきなどは使いません。
- 落ち着いたデザイン:冬らしいデザインであること。正月や干支をイメージしたデザインは避けること。
【お祝いの言葉は使わない】
当たり前ですが、喪中の方への寒中見舞いにはおめでたい言葉やお祝いの言葉は使いません。「あけましておめでとうございます」などですね。
特に気を付けたいのが「賀」とい文字です。これは先方にあった良いことを、喜び祝う、喜びたたえるという意味の言葉です。
ですので「謹賀新年」は、もちろん「年賀状」と言う言葉も使わないようにしましょう。
これらの言葉に変わる言葉として適切なのは以下の2文でしょう。
- 年頭のご挨拶
- 年始状
【お詫びの文例】
富士フィルムの年賀状2019のサイトに喪中の方に年賀状を出した場合の構成例がありましたので、そちらを参考にするのがいいかと思います。
- 寒中見舞いの言葉
- 年始状を送ったことのお詫び
- お悔みの言葉
- 締めの挨拶
上の構成例を元に簡単ですが例文を作成してみましたので、参考にしてみてください。
【例文】 寒中見舞い申し上げます ○○様ご逝去のこと存じ上げず年始状を差し上げてしまいましたことを深くお詫び申し上げます。 遅ればせながら○○様のご冥福をお祈り申し上げます。 まだまだ寒い日は続きますので、どうぞご自愛くださいませ。 |
寒中見舞い・暑中見舞いドットコムでは、他にも寒中見舞いでの例文が多数掲載されていますので参考にしてみてください。
まとめ
- 喪中の方に年賀状を出すのはマナー違反ではない
- 配達前の年賀状は回収できる
- 喪中の方に年賀状を出してしまった時のお詫びは寒中見舞いで
以上が喪中の方に年賀状を出してしまったときの対処法でした。
喪中の方に年賀状を送ることはマナー違反ではありませんが「おめでたい気持ちになれない」であろう先方の方に配慮し、お詫びとお悔やみを述べることは大切なのだと思います。
マナーやルールとは外れたところにある配慮こそ、何よりも大切にしていきたいことですね。
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