鬱々とした梅雨を明るく彩るあじさいを見ると、ぜひ、家の中でも育てたいと思うこともありますね。
でも、いざ育てようとすると室内ではうまく花が咲かない、年ごとに花が小さくなるなどの問題にぶつかることがあります。
あじさいは、室内では育てにくいのでしょうか?
いえいえ、基本的には庭植えに適しているあじさいですが、コツやポイントを知っていればちゃんと室内でも育てることができますよ。
そこで今回は、あじさいの鉢植えを室内で育てるための、苗の選び方、置き場所、受け皿の水への注意などなど、室内で育てる場合の注意点をまとめましたよ。
ぜひ、参考にしてくださいね!
あじさいの鉢植えを室内で育てるには?
あじさいの鉢植えを室内で育てるには、室内で育てるのに適した品種を選ぶ必要があります。
あじさいは、大きく分けると日本古来の「ガクアジサイ」
山で自生していた「ヤマアジサイ」
ガクアジサイが海外で品種改良された「セイヨウアジサイ(ハイドランジア)」があります。
原種に近いガクアジサイとヤマアジサイは、日本の環境に適合していて寒さに強いので戸外での管理が最適です。
セイヨウアジサイは寒さに弱く日光を好みますので室内で育てることができますが、室内管理では置き場所に気を付ける必要があります。
では、他にどんなあじさいが室内で育てるのに適しているのでしょう?
室内に適したあじさいは?
- 秋まで花をつけるように品種改良された秋あじさい
涼しく、強い日差しが当たらない環境を好む秋あじさいは、室内管理向きです。
秋あじさいは、むしろ室内管理の方が、花が長持ちしますよ。
- 枝ぶりの小さなあじさい
あじさいは、本来、枝葉を大きく伸ばしどんどん大きくなっていきます。
ですが、剪定しやすいように品種改良された枝ぶりの小さなあじさいは、室内で育てるのに適しています。
あじさいの鉢植え置き場所は?
室内で育てる場合、鉢植えの置き場所にも注意しましょう。
どのあじさいでも、室内管理の鉢植えの置き場所は直射日光が当たらない半日陰がベストです。
朝には日が当たる場所に置き、昼頃の日差しが強い時間は日の当たらない場所に移動させるのがいいですね。
昼間の日差しがあまり強くならない日は、レースカーテン越しに光を当てるようにしてもいいでしょう。
また、花が咲き始めると直接日の当たらない涼しい場所に置くようにします。
冷暖房や扇風機などの人工的な風が、直接当たらないようにも気をつけましょう。
寒さに弱い品種は、冬場は根元に腐葉土などを敷くか寒冷紗を巻くなどして寒さから守ってあげましょう。
ガクアジサイやヤマアジサイの様な寒さに強い品種は、冬場は暖房のついていない涼しい場所に置きます。部屋全体が温かい場合は、外に出しましょう。
あじさいの鉢植えは受け皿の水にも注意
あじさいは、室内でもたっぷりと水やりをします。
水やりのタイミングは、土の表面が乾いてからです。
鉢の底から、水が漏れだすまであげましょう。
室内管理の場合、受け皿を鉢底に敷きますが、ここに水がたまったままにしておくのはNGです。
水が大好きなあじさいですが、受け皿の水をそのままにしておくと根腐れの原因になりますよ。
追肥は、戸外管理の鉢植えあじさいと同じように花の後と、冬の2回してあげましょう。
剪定も、戸外管理の鉢植えあじさいと同じように花の後に行います。
植え替えも同じです。根が大きく張ってくると根詰まりを起こすので、1年に1回一回り大きめの鉢に植え替えます。
室内で育てる時のワンポイントアドバイス!
株を大きくしたくない場合や鉢を大きくしたくない場合は、剪定するのはもちろんですが、植え替えの際、根元をほぐし(根鉢を崩す)根を10センチくらい切っておいてから、新しい土を入れた元の鉢に戻すといいですよ。
まとめ
- ガクアジサイとヤマアジサイは室内での管理が難しい
- セイヨウアジサイは室内で管理できるが置き場所に注意する
- 秋あじさいと枝ぶりの小さなあじさいは室内向き
- 室内での置き場所は半日陰
- 花が咲き始めると直接日が当たらない涼しい場所に置きましょう
- 人口の風が直接当たらない場所に置きましょう
- 寒さに弱い品種の場合冬場は根元を保温します
- 寒さに強い品種の場合冬場は暖房のある部屋に置きません
- 土の表面が乾いたらたっぷり水やりをしましょう
- 受け皿に水がたまったままにしておくと根腐れを起こす原因になります
- 追肥と剪定・植え替えは戸外での鉢植えあじさいと同じようにしてください
ざっと、鉢植えあじさいの室内での育て方を書き出しました。
ですが、あじさいは、同じ品種でも寒さ暑さの耐性や丈夫さに個体差がでてきます。
そのあたりは、育てながらしっかりと観察してあげて見極めてあげてくださいね。
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