お彼岸の時にお供えするお菓子と言えばなんでしょう??
「ぼた餅」という方もいれば、「おはぎ」という方もいるのではないでしょうか。
毎シーズンの事ですから、お彼岸の時にはお店で”ぼた餅”や”おはぎ”が置いてあるので何となくは知っていると思います。
ただ改めてその違いは何かと聞かれるとギクッとしますよね。
逆に、「名前が違うだけで同じ食べ物だよ!!」と言われればそんな気もするし・・・。
という事で今回は、意外と知らない“ぼた餅”と”おはぎ”の違いについてまとめて見たいと思います。
子供達に聞かれた時に困らないようにしっかりと確認しておきましょう。
誰が見ても一目でわかる比較表を作っちゃいましたので是非確認してくださいね!!
ぼた餅とおはぎは何が違うの??
多くの方が気になっているこの疑問。
これから大きく分けて2つの項目について詳細を確認していきましょう。
- 食べ物としての違い
- 名前の違い
材料とか、形とか、季節とかも、この中で細かく言及していきますね。
きっと気になっている情報があるはずです。
ぼた餅とおはぎは別の食べ物ですよ!!
まずここで断言しておきますが、“ぼた餅”と”おはぎ”は別の食べ物です。
名前が違うんだからそれは違いますよね。
確かに似ているところも多いので、ほぼ同じ食べ物とも捉えられそうですが、「同じか??」という問いに対しては「違う」が正解でしょう。
その上で細かく見ていきましょう。
大きさ・形の違い
ぼた餅:大き目・丸
おはぎ:小さ目・横長
この違いについては後述しますが、名前の由来である牡丹(ぼたん)の花が大きく、萩の花がが小さい事が理由です。
あんこ(小豆の状態)の違い
ぼた餅:こしあん
おはぎ:つぶあん
この理由は、使用できる小豆の状態によります。
昔は今ほど保存方法が優れていなかったので、収穫直後の小豆と、古くなった小豆の皮の硬さが違ってしまいました。
古い小豆の硬い皮は食べにくいので、取り除いて食べたのですね。
そういう事で、ぼた餅は古い小豆を使って作られたので、こしあんに。
一方、おはぎは新鮮な小豆を用いることができたので、つぶあんになったのです。
米の種類の違い
ぼた餅:(もち米)
おはぎ:(うるち米)
※『丸善食品総合辞典』丸善 p.166 1998年(諸説ある中の一説として紹介)
これは諸説あるぼた餅とおはぎの関係の中で、丸善食品さんが記載されているものです。
実際に作る場合には、このような偏りは無いようですので括弧書きにしておきました。
米の状態の違い
ぼた餅:(米粒が残っていない餅)
おはぎ:(米粒が残る餅)
こちらのについては Wikipediaにも記載がある通り、出典元不明なので括弧書きです。
確かに、米粒形状が残っている餅もありますよね。
それが、確実におはぎだったかと言われるとちょっと自信がありませんね・・・。
次回食べる時に確認してみるのは面白いかもしれません!!
ぼた餅とおはぎの名前はなぜ違う??
名前の由来の違い
ぼた餅:牡丹の花
おはぎ:萩の花
これは前述下通りですが、それぞれ花の名前が由来だそうです。
お彼岸の季節毎に咲いている花が違うので、それにちなんで名前も変えていたのですね。
牡丹の花と萩の花がパッと思い出せない人の為に写真を載せておきますね。
牡丹の花
萩の花
ただ、元々は”ぼた”というのはお米の卑称だそうです。
お米が欠けたりして売り物にならないようものから作った餅が”ぼた餅”のようです。
なので、牡丹からというのは後付けで、お萩はそれから派生した呼び名なのかも知れませんね。
つまり、元祖は”ぼた餅”ということでしょう。
食べる季節の違い
ぼた餅:春
おはぎ:秋に
この理由は、年に二回のお彼岸でお供え物として用いて、その後に頂くのですよね。
上述の通り、春は牡丹が咲くので”ぼた餅(牡丹餅)”、秋は萩が咲くので”おはぎ(お萩)”です。
ぼた餅とおはぎの違いを比較表にまとめました!!
これまで比較してきた内容をまとめると以下のようになります。
【ぼた餅とおはぎの比較】
項目 | ぼた餅 | おはぎ |
大きさ・形 | 大き目・丸 | 小さ目・横長 |
あんこ | こしあん | つぶあん |
米の種類 | (もち米) | (うるち米) |
米粒の状態 | (残らない) | (残る) |
名前の由来 | 牡丹の花 | 萩の花 |
季節 | 春 | 秋 |
まとめてみると分かりやすいですよね。
ただし、これらは諸説ある中で一般的なものをまとめたものです。
一つの目安として考えて頂けると幸いです。
ぼた餅、おはぎ、夜船と北窓?聞いたことない??
実は、春や秋以外の名前もあります。
それが夜船と北窓です。
季節毎に書くと、こうなります。
季節 | 名前 |
春 | ぼた餅 |
夏 | 夜船 |
秋 | おはぎ |
冬 | 北窓 |
夜船と北窓の名前の由来は、花の名前ではなく、言葉遊びから来たようです。
ぼた餅(おはぎ)を作る時は、餅を杵と臼で搗(つ)く必要がありません。
つまり、お正月のような”ぺったんぺったん”という餅つきの音が聞こえないため、周りはいつ作ったか(餅を搗(つ)いたのか)知ることができません。
このことを、搗(つ)き知らずと表現すれば、
夏の夜の船はいつ着いたのかわからない → 着き知らず → 夜船
冬の月は北の空に見えない → 月知らず → 北窓
という風に名前がつけられたのですね。
ここから考えると、素材の使い方に違いはあれど基本的には同じ食べ物で名前だけ季節毎に変えていたと考えるのが自然かも知れませんね。
ただ、実際にこれらの名前は季節毎の使い分けられているのでしょうか??
現在では、季節毎に分けて名前を変えている製造業者はほとんど無く、基本的に年中「おはぎ」を販売しているのが一般的なようです。
ただ、”ぼた餅”として販売している企業もゼロでは無いので、どちらも年中目には入っているという事です。
まとめ
- ぼた餅とおはぎには食べ物としての違いがある
- 季節毎に名前が識別されている
- 現在流通しているのは「おはぎ」が主
以上、ぼた餅とおはぎの違いに関してのまとめでした。
これさえ抑えておけば、子供に聞かれても大丈夫ですね!!
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