家庭菜園の基本は、土作りです!
プランターでの栽培なら、市販の培養土を使用すればいいですが「よし!庭に、菜園を作ろう!」と、思い立ったら気合入れて土を作らなければなりません。
土が良ければ、野菜はおいしく病気にもなりにくく丈夫に育ってくれます。
ちゃんと出来るか不安ですか?
大丈夫!基本的にズボラな私でも、毎年美味しい野菜をたくさん収穫出来てます。とりあえず始めてみましょう!
Contents
家庭菜園の初心者にとって土づくりは最大の難関!
土づくりは、菜園づくり最初にして最大の難関!と言ってもいいでしょう!
こんなこと言ってますが、土づくりの重要さに気づいたのは、ごく最近。
うちの菜園、もともと、庭の片隅を耕して作っているので、木の根は張ってるし、土はカチカチだし、石はごろごろしてるしで、耕すのが大変でした。
なので、そこそこに掘り起こし、肥料をパパっと撒いて、目立つ石や根だけ排除するだけで、苗や、種を植えちゃっていました。
それでも、まあ、育つんですが、収穫量は少なめ。
でも、何年も菜園をやってるうちに土がやっと出来上がって来たんですね。そこで、気合入れて土づくりをやり直すと、あら不思議、例年にない程、豊作になったじゃないですか!
「そうか!なんといっても、家庭菜園に重要なのは土作りなのか」と、やっとこの時気づいたわけです。
家庭菜園の土づくりに必要なことは?
野菜が元気にのびのびと育つためには、水はけ、水持ち、通気性が大切です。
そのためには、ふかふかの土を作らなければなりません。
そして、日当たりと、肥料です。先ほども書きましたが、土が理想的であればあるほど、野菜は元気に育ってくれますので、後々のお世話が楽になりますよ。
家庭菜園の土作りの手順は?さぁ始めましょう!
土づくりの大切さは、わかりました。では、どうやったら、理想的な土は作られるのでしょう?
さっそく土づくりの方法を順を追って見てみましょう!
1.土を耕す
菜園を作る場所を決めましょう。
決めましたか?決まったら、大きなスコップを持ってきて、頑張って掘り起こします。
深さは、20~30センチほど。雑草や、石はちゃんと取り除いてください。
石取りをどうやって良いかイメージがつかない方は以下の記事を確認してください。
必要な道具も紹介しています。
2.石灰を撒く!
「土には、石灰を撒いた方がいいよ」
私の、お姑さんと、お姑さんの妹さんも長年、家庭菜園をやってらっしゃる方で、お二人からも色々とアドバイスをいただくのですが、これも彼女たちから教えていただいたことです。
私も教えてもらうまでは撒いたことが無かったので、言えますが、石灰は撒かなくても野菜は育ちます。
ですが、日本の土は、酸性雨のせいで、酸性に偏りがちです。だけど、ほとんどの野菜はアルカリ性の土が好きなんですね。そこで、土作りの際に、苦土石灰を撒き、中性または、アルカリ性にしておくのがベストなのです。
注意点としては、石灰が肥料内の窒素と反応しアンモニアを発生させるので、それを防ぐため、石灰は、肥料を撒く1~2週間前に土に混ぜ、寝かしておくことが重要です。撒く量は、菜園の1㎡あたり50グラムほど、撒いた時に土が2~3割程度見えるくらいです。
3.肥料を混ぜ込む
石灰を撒いて1~2週間後、または、石灰を撒かないときは土を掘り起こしている際に、肥料を混ぜ込んでいきます。
これは、土の微生物を増やすためと、必要な栄養素を補うためで、たい肥や腐葉土などの有機肥料を使用することをお勧めします。
有機肥料は、化学肥料と違い、匂いも気になりますし、効き目は緩やかですが、ゆっくり土になじむので、その効き目は長く、肥料を過剰に与えることで起こる肥料焼けも、ほとんどありません。また、微生物の動きを活発にして土を育てる役目を果たしてくれます。
使用量は土の状態によって変わりますが、だいたい、土を軽く握ったとき、すぐに崩れなくなるくらいにまで撒くといいですよ。
粘土質の土づくりのポンイトは?
粘土質の土は、根が張りにくく酸素や水がうまく行きわたらないので、改善してあげましょう。
改善の方法は、とにかくたくさん腐葉土やたい肥を混ぜ込むことです。
そして、植物を植え付けた後、根元に麦わらを敷きましょう。
保温と保湿を兼ねたマルチの代わりに麦わらを敷いていただくのですが、ビニール製のマルチと違い、麦わらは自然と分解されます。その際、分解された麦わらの繊維が粘土質な土と混ざり、ふかふかになりますよ。
良い土と悪い土の見分け方は?
良い土が作られると現れる変化!それは、スコップを入れた時に分かります!
まず、スコップが抵抗なく入っていきますね。
そして、土が黒いんです。我が家の菜園、最初は黄土色でしたが、今は黒く、いい土になってくれています。
それから、大きく太ったミミズがたくさん出てきますし、目には見えませんが微生物もたくさんいます!
有機物質の多い、ふかふかのいい土に、ミミズや微生物は住みつきます。そんな、ミミズや微生物は、水はけや水持ちの良い、団粒構造の土を作ってくれるんですよ。
逆にこれらとは反対の状態になっている場合には、まだ状態が良くない悪い土ということになりますね。
もしうまく行かない場合は、手順の中で見落としている部分がないか再度チェックしてみてください。
ここで、土づくりの手順をおさらいしてみましょう。
【土づくり手順】
- 日当たりのいい場所を菜園に選ぶ
- 20~30センチほど深く土を掘り起こす
- 雑草や、石、木の根などの不要なものはしっかり取り除く
- 土が2~3割ていど見えるくらいの苦土石灰を撒き、混ぜ込む
- 苦土石灰を撒いた1~2週間後、たい肥や腐葉土を混ぜ込む(握ったときにすぐに崩れなくなる程度)
- 粘土質な土には、さらにたくさんの有機肥料を混ぜ込んであげる
- 保温と保湿のため麦わらを野菜の根元に敷くと、土をよりふかふかにしてくれる
まとめ
- 野菜を育てるためにはふかふかの土を作ることが重要
- 土を深く掘り起こす
- 土を中性、アルカリ性にするため苦土石灰を撒く
- 腐葉土やたい肥を混ぜ込む
- マルチの代わりに麦わらを使う
これが、いい菜園を作るための、理想的な土づくりのやり方です。
一見大変そうですが、難しい工程はなく、一度やってしまうと後が楽です。
丈夫に育ったおいしく安全な野菜を、家族みんなで食べましょう!
毎年、春になる前に、同じ手順を繰り返すことでより良い土へと改良されていきますよ。
東風花さんこんにちは。いつも楽しく勉強させてもらっています。土づくり、難しいですね。
石の除去がすみ、「さあ家庭菜園始めるぞ」でいろいろ始めたのですが、野菜の種類にもよりますが、全般的に育ちが悪い。
そこで、知人に見てもらったところ「これは野菜を作る土の色じゃないね。でも年ごとに良くなっていくよ」と言われました。
そこで急きょ腐葉土や培養土、もみがら、バクテリア菌などを混ぜたのでしたが、それでもその年は育ちが悪く、かなり大量に混ぜないと効果がないのかなと思った次第です。
あと露地栽培で野菜を育てていてわかったこと。それは病気、害虫、害鳥(カラスなど)との戦いであること。以前プランターに防虫ネットをかけ育てていた野菜の葉がコナガに食害されていました。原因を考えてみると、成長した葉が防虫ネットに触れ、そこにコナガが防虫ネットの外から産卵して孵化したとの結論になりました。野菜が成長して防虫ネットに触れないようにするのは、かなり大きめのネットを張らなければならず、実際的でないと思いやめました。
ところでコナガ、ヨトウムシは薬剤に対してかなりの抵抗性をもっているようでして、ベストセラーになっている薬剤などは、まったく効果がないということがわかりました。
そこで私は、BT剤などの薬剤数種類をローテンションさせて使ったところ、コナガ、ヨトウムシの害は消えました。
haorenX様
コメントありがとうございます。
楽しんでいただいているとのことで、こちらも嬉しく思います。
実際、このように反応があるとがぜんやる気がわいてきてしまいますね。
haorenX様は、大変真摯に自身の菜園と向き合っておられるようで感心するばかりでございます。
私は、自然農法を半分取り入れるやり方をしているため、薬剤についてはあまり知識もなく、ローテンション使いのことなど大変勉強になりました。ありがとうございます!
我が家の菜園も、大量に取れるようになったのは土作りを初めて数年の後でした。どうにも根気が必要のようですね。