夏になってどんどん暑くなってきた時に気になるのが『脱水症状』です。
新生児や高齢の方と暮らしている、高齢の親が一人で暮らしている方なんかは特に心配だと思います。
私も一番身近だと子供が脱水症状になってしまわないか心配になります。
そんな方のために脱水症状の原因と対策、簡単に出来る脱水症状のチェック方法、応急処置の仕方を紹介していきたいと思います。
脱水症状の原因とは?
まず脱水症状の原因を知っていますか?
改めて聞かれると答えにくい方もいるかもしれませんが、これは単純に「水分不足」であっています。
ではどんな場合に「水分不足」に陥ってしまうのでしょうか ?
それは、『汗をかく』『水分をあまりとらない』という原因が主となります。
『汗をかく』と成人の方ならすぐにわかりますが高齢者になると本当に汗をかいているという感じが他人から見てもあまりありません。
子供も同様に自分ではどれだけ汗をかいているかなんて管理は出来ないものです。
汗をかくと身体の水分が外に出てしまい、それを補うために水分補給をします。
水分補給を怠ってしまった結果が『水分不足』となるのです。
ではそんな水分不足に対しての対策はどういうふうにしていけばいいのか、次は『脱水症状の対策について』説明していきます。
脱水症状の対策はどうすればいいの?
ですが子供や高齢者であればそれが少し難しくなります。先ほども説明した通りに脱水症状の原因は『汗をかく』『水分不足』によるものなのでこまめに水分補給していくことが必要です。
高齢の方は「あまり飲みたくない」「トイレが近くなるから」と普段から水分を取る傾向ではないので出来る限り飲んでもらえるような工夫が必要です。
子供は自己管理が出来ない分、親がしっかり飲ませてあげましょう。
水分も利尿作用のある「紅茶、緑茶」等の飲み物は避けましょう。
せっかく飲んだ水分も尿になって出てしまっては意味がありません。
ではどんな飲み物がいいのか?
水分を吸収しやすい『スポーツドリンク』や最近有名なのは『経口補水液』です。
『経口補水液』とは所ジョージさんのCMで有名な「OS1」などのことでスポーツドリンクよりも水分の吸収量がいいのでお勧めです。
他にもミネラル入りの麦茶なんかも水分補給にはいいとされています。
ただ、一つ注意してほしいのは赤ちゃんにスポーツドリンクや経口補水液を飲ませる場合です。
スポーツドリンクや経口補水液には『電解質』と言う物質が入っておりその摂取量は大人と赤ちゃんでは違うので子供に大人と同じものを飲ませると『電解質』の取り過ぎとなります。
なのでスポーツドリンクや経口補水液は赤ちゃん専用の物が売っているのでそちらを飲ませてあげてください。
高齢者の場合ですと糖尿などを持っている方もいるのでスポーツドリンクばかりのんで糖分の取り過ぎにならないように気を付けましょう。
次は誰でも簡単に出来る脱水症状のチェックを紹介していきます。
脱水症状チェックは簡単にできる!
チェックの仕方を紹介する前に脱水症状とはどんなものなのかを少し症状を説明していきます。
まずは『軽度の脱水症状』からですが『めまい、たちくらみ、口渇感(喉が渇くなど)』となっており「あれ、暑いからちょっとバテてるのかな?」と勘違いしてしまいがちな症状が出てきます。
次に『中度の脱水症状』は『頭痛、悪心(胸やけや吐き気などのこと)、嘔吐』が主な症状として出ます。
他にも意識が少し朦朧としたりボーっとなる感覚がある場合もあります。
最後に『重度の脱水症状』になると『意識障害、痙攣』などが起きてしまうので自分では対処出来なくなってしまいます。
こうなってしまう前に少しでも調子が悪い時に「これぐらいなら大丈夫」ではなく、しっかり対応していくようにしましょう。
先ほど書いた症状の中で「私はこれには当てはまらないから大丈夫」なんて方もいたと思います。
ですが自分でも気づかない『かくれ脱水』というものがあり、この段階からしっかり対応していくのがとても大切なのです。
そこで『かくれ脱水』かどうかを見極める4つのチェックポイントがあります。
- 触れると手が冷たい
- 舌が渇いている
- 皮膚をつまんで3秒以上形が戻らない
- 親指の先を押して赤身が戻るまで3秒以上かかる
これらの症状が一つでも当てはまった場合『かくれ脱水』である可能性が高いので注意しましょう。
『気を付けていたけど脱水症になってしまった』そんな時はどうすればいいのか…
次は『脱水症の応急処置』について紹介していきます。
脱水症状の応急処置はどうすればいい?
先ほど紹介した『脱水症状』と『かくれ脱水』に対しての応急処置に一貫して言えるのは『水分補給』となります。
『かくれ脱水』や『軽度の脱水症状』であればしっかり水分補給していればさほど問題はないのですが『中度の脱水症状』になるとこれだけでは不十分です。
「エアコンで部屋を冷やし、扇風機で風を送る」「服を緩めて安静にする」「下着の上から霧吹きで水を吹きかける」「保冷剤を腋の下(脇)、鼠径部、後頭部に当てて冷やす」などの応急処置もしていきましょう。
もし家族や身内、知り合いなどが『重度の脱水症状』になってしまった場合は速やかに救急に連絡し、指示をもらって『部屋を冷やしたり、服を緩める』などの処置を行ってください。
まとめ
- 脱水症状の原因は汗をかいたり、水分不足によるものである
- 脱水症状の主な対策は『水分摂取』である、利尿作用のあるものは避け、スポーツドリンクや経口補水液を摂取する。
- 脱水症状は『中度』になるまでに気付き『かくれ脱水』の段階で対応することが肝心である。
- 脱水症の応急処置は症状の重さに合わせてすることが大切である。
脱水症の原因や対策を紹介していきましたが大切なことは「自分はしっかり出来ているから大丈夫」ではなく、「気づかないうちにかいている汗もあるからしっかり水分をこまめにとっておこう」という姿勢が必要です。
そして自分だけではなく周りに自分で管理出来ない人がいれば声をかけたり、『かくれ脱水』のチェックをして早めに対策をしてあげてください。
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