最近寒くなり年の暮れを越えるとお正月になりますが皆さん『お正月には掃除をしてはいけない』という話をご存知でしょうか?
私も小さい頃から祖母に『お正月は何もせず休む日だから家事も仕事もしない』とよく聞かされていました。
ですが歳をとるにつれて『どうしてお正月は何もしてはいけないのだろう?』という疑問も出てきました。
きっとこの疑問を感じた方は沢山いるのではないでしょうか?
今回は『どうして正月には何もしてはいけないのか?』そんな疑問を解決していきましょう。
元旦に掃除をしない理由
ではどうして元旦に掃除をしてはいけないのか?
普通に考えてみれば『お正月に楽をするため?』『元旦はのんびり過ごすものだから』なんて想像しますよね。
実は元旦に掃除をしない理由は『風水』に関係していたのです。
元旦に掃除をしてはいけない理由は風水にあった?
日本では冠婚葬祭の日と年中行事の日を『ハレの日』といい、その日には『仕事や家事はしてはいけない』という風習があります。
元旦は『ハレの日』なのでその風習に当てはまるということです。
では何故風水に関係するのか?
そもそも元旦には『福(歳神様)が来る』と言われつまりお正月は『神様をお迎えする時間』になるのです。
そんな時に掃除をするというのは『埃と一緒に神様を箒で掃き出す』ということなのです。
だから元旦には掃除をすると縁起が悪いと風水では考えられているのです。
では『掃き掃除ではない水仕事ならばやってもいいのか?』気になりますよね。
元旦に水仕事をしてもいいの?
元旦に掃除はしてはいけないのであれば『水仕事』はどうなのか?
答えは『水仕事もしてはいけない』です。
水仕事の代表と言えば『料理』ですがお正月はそんな料理をしないように年末に『お節』を作る風習があるように元旦には料理や洗濯などといった水仕事はしてはいけないのです。
料理をすれば火を使い『福を燃やしてしまう』、洗濯をすれば水を使い『福を洗い流してしまう」と信じられているのです。
他にも火の神様や水の神様にも休んでいただくという意味もあるので元旦には『お雑煮』を温める程度の簡単なものであれば火を使って良いとされています。
そして余談に一つ『お風呂』も水を使うので本来なら福を洗い流すので入ってはいけないとされています。
でも今の時代『仕事をしてはいけない』『家事をしてはいけない』なんて言ってられませんよね。
では一体いつからなら掃除や水仕事をしてもいいのでしょうか?
元旦にしない掃除をいつからしてもいいの?
元旦に掃除をしないなら次の日はいいのか?
実は三が日中は掃除も洗濯もしてはいけないのです。
なので掃除や水仕事を開始するのは三が日が明けてからの4日となります。
ですがそれはあくまで昔の風習であり、今の時代三日間も掃除や水仕事をしないなんて旅行でもしない限りとてもじゃないけど難しいですよね。
私の家も旦那も私も年末年始が関係のない仕事をしているので掃除だけではなく三日間もお風呂に入れず料理も出来ないなんてことになるのはとても困ります。
それは私の家庭だけではないですし、どこの家庭の主婦でも『三日も掃除や洗濯を溜めたら後が怖い』と感じる方は多いです。
なのでここ最近では『元旦の次の日から掃除や水仕事』をする家庭が一般的となっています。
『掃除を一日も欠かしたくない』なんて方もいてそんなご家庭は元旦から掃除をしているなんてところもちらほらとあるようです。
ただ一つ注意したいのはそれでも風習に従って『三日間は何もしない』という家庭もありますので洗濯物などでも目立たないように部屋干しをする等の考慮をする方がいいでしょう。
そしてもう一つ、せっかくの三が日にゆっくり休んでいるご近所さんもいるので掃除機の音がうるさいなんてならないように時間などの配慮してあげることもおすすめします。
例として我が家では洗濯などをしたら脱衣所に乾燥機をかけて干したり、掃除機は使わずウエットシートやコロコロクリーナー、雑巾なんかで簡単に掃除をして四日から本格的に掃除機なんかで掃除をするようにしています。
そうすることでご近所さんの目も気にならず掃除もあまり汚れていない状態で三日間過ごすことが出来ます。
『掃除や洗濯は三日間なんとかなるけど洗い物はしないと食器がなくなる』なんて方にはゴム手袋をはめて洗い物をすることで水が肌に直接かけないようにするといいです。
お風呂なんかも元旦は湯船には入らずシャワーで簡単に流す程度なら良いとされています。
まとめ
- 元旦に掃除をしないのは風水から来ている
- 元旦には水仕事なども行ってはいけない
- 三が日の間に家事をしている家庭もある
せっかく日本に生まれたから日本の風習を大切にしたいという気持ちは誰でもあると思いますがやはり自分の家庭にあったやり方で無理なく過ごすのが一番です。
自分の生活に支障が出ないように三が日をのんびりと過ごしてくださいね。
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