大晦日の意味や由来って?漢字の由来や大晦日にやることも解説!




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秋も深まり、いよいよあと少しで今年も終わるんだという実感が湧いてきました。

気を抜いてたらあっという間に大晦日、なんてことになってしまうかも。

そうなったら大変。大晦日に向けてやることはいっぱいあるのに!

 

って、大晦日にやることってなんだろう?

そもそも大晦日の由来や意味もよく知らないし、「大晦日」と書いて「おおみそか」と読む漢字の由来も不思議ですよね。

 

そんな疑問を持ったあなたに、大晦日について徹底解説しちゃいます!

 

大晦日の意味や由来は?

「大晦日」という言葉の意味は、「その年の最後の月末」です。

「おおみそか」の他に「おおつごもり」という読み方もあります。

 

もともとは各月の最後の日を「みそか」と呼んでいて、1年最後の「みそか」が「大みそか」なのです。

 

では、「みそか」とは何のことなんでしょうか。

実はこれは、月の満ち欠けを基準にした旧暦の頃に使われていた言葉です。

 

月の満ち欠けの周期は29.53日。そのため、旧暦は1ヶ月を30日とした大の月と、29日とした小の月とで成り立っていました。

 

三十という文字は、「みそ」と読みます。

三十路を「みそじ」と読んだり、短歌の「五・七・五・七・七」で三十一文字を「みそひともじ」と読んだりしますよね。

 

そこで月末にあたる三十日も「みそか」と呼ばれていました。

ですから本来「みそか」は三十日を指す言葉ですが、それがやがて29日でも30日でも「月末の日」を指す言葉に転じたのです。

今も十日は「とおか」、二十日は「はつか」と呼びますが、三十日を「みそか」とあまり呼ばなくなったのは、月末の日を指す言葉になったからなんですね。

 

そのそれぞれの「月末」の最後を飾る1年の最後の月末が「大みそか」になったわけです。

 

 

「大晦日」という漢字の由来は?

「みそか」に「晦日」という字を当てたのも、月に由来しています。

 

旧暦の1日は、新月である「朔」の日です。

そこから月が満ち始め、やがて欠けてゆき、月末である「みそか」には月が隠れてしまいます。

その月が隠れることを「月ごもり」と呼び、転じて「つごもり」となり、そこに「晦」の字が当てられました。

 

「晦」という字には、「暗い」「くらます」などの意味があります。

この字のつくりである「毎」には「薄暗い」という意味があり、部首の「日」は「月日」の「日」です。

月が隠れて「薄暗い日」だから、「つごもり」を表す字になったんですね。

 

ちなみに水が薄暗ければ「海」、心が薄暗ければ「悔」です。

 

 

月の満ち欠けを基準にした旧暦では、月末が29日であろうと30日であろうと、月が隠れる日なので「晦の日」です。

そこで、「晦日」と書いてそのまま月末を指す「みそか」という読みを当てるようになりました。

 

もちろん今でも「晦日」には「つごもり」という読みもあります。

演劇やアナウンサーなどの勉強で練習する、歌舞伎の「外郎売(ういろううり)の口上」には、「元朝(がんちょう)より大晦日(おおつごもり)までお手に入れまするこの薬は……」というセリフがあります。

 

 

大晦日にやること、大晦日までにやることは?

古くから日本では、大晦日にやることや大晦日までにやることがいくつもあります。

それぞれ意味があるので、この機会にご紹介しますね。

 

大晦日までにやること

 

◆大掃除

1年の穢れや厄を落とすために大切な行事です。

家族総出で大掃除というのは、どの家庭でもお馴染みの光景ですよね。

 

大掃除の詳しい意味やコツは、こちらの記事でご紹介しています。

大掃除はいつから始める?どこから手をつければいい!?掃除の仕方のコツは何?

 

◆正月飾り

門松や注連飾り、鏡餅など、お正月に歳神様を迎えるためのもてなしです。

 

門松は歳神様に来てもらうための目印です。

注連飾りは、神社の注連縄と同じで不浄のものが入らないようにするための結界。

そして鏡餅は、歳神様へのお供え物です。

 

正月飾りをするのはいつがいいかといえば、28日です。

 

「一夜飾り」は、葬式の時の飾り方なので縁起が悪いとされています。

ですから31日に飾ることはタブーです。

 

また、29日は「二重苦」に繋がるので、こちらも縁起が悪いとされている日です。

だったら30日なら大丈夫じゃないかと思いたいところですが、実は12月30日は旧暦の大晦日にあたるので、こちらも一夜飾りと同じになってしまうのです。

 

大晦日にやること

 

 

◆掃き納め

その年最後の掃除です。歳神様をお迎えするために、最後の一掃き。

1年の穢れや厄をすべて掃き出して、新しい年を迎えましょう。

元日に掃除をしてしまうと神様をも掃き出してしまうので、気をつけてくださいね。

また、元日は掃除道具に触ることも禁忌とされていますのでご注意を!

 

◆年の湯

昔の日本では自宅に風呂がなく、今のように気軽に毎日入浴する習慣はありませんでした。

そこで大晦日には、その年の垢をすべて落として身を清めるために湯屋(今でいう銭湯)に行って、その年最後の入浴となる「年の湯」に浸かっていたのです。

掃き納めが終わったら、年の湯で身も心も綺麗にして歳神様を迎える準備をしましょう。

 

◆年越しそば

言わずと知れた、大晦日の行事ですよね。

年越しそばにはたくさんの意味があります。

せっかくですので、その意味も考えながら年越しそばを食べましょう。

年越しそばはいつ食べる?時間は?うどんじゃダメなの?由来も紹介!

 

◆除夜の鐘

人間が持つ108の煩悩と同じ数だけ鳴らすという除夜の鐘。

お寺によって違いはありますが、107回まではその年のうちに鳴らし、108回目は年が明けてから鳴らすというところも多くあります。

 

煩悩を取り除くという説の他にもいくつかの説がありますが、1年の締め括りになる行事です。

鐘をつきに行くもよし、近所のお寺で鳴る音を聞くもよし。もちろんテレビで聞くこともできます。

 

108回の鐘の音を聞いて、新しい年を迎えましょう。

 

まとめ

  • 大晦日は「その年の最後の月末」という意味
  • 「大晦日」という漢字は月が隠れる「つごもり」から
  • 大晦日には歳神様を迎え入れる準備を整えよう

 

一年の最後を締め括り、新しい一年を迎えるために大切な大晦日。

やるべきことを早めに片付けて、ゆったりした気持ちで歳神様を迎えましょう。

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