七夕ってどうして、あんなにロマンチックなのでしょうね?
七夕は物語の題材としても優秀でたくさんの素敵な絵本が出回っています。
今回は、そんな七夕を題材にした絵本の中からぜひおすすめしたい絵本を厳選して紹介します。
保育園は乳児と年少から年長。小学生は低学年から高学年まで細かく分けて紹介しましたが、これらは、あくまでも読み始めるのに適した年齢です。
これから紹介する七夕の絵本は、いつまでも読み継いでいただきたい名作ぞろいですので「乳児におすすめしてるから」とか「こんな小さい子向けはもう読めないな」などと思わず、お子様の年齢に限らず手に取り読み聞かせしてあげてくださいね。
Contents
七夕絵本のおすすめ「保育園編」
【乳児の頃】
1歳~
まだまだお話が理解できない頃。そんな1歳ごろの乳児におすすめの七夕絵本はエリックカールの「パパ、お月さまとって!」です。
このお話は、七夕とは直接関係ありませんがお月さまをとって欲しがる娘の願いを叶えるパパのお話で、「はらぺこあおむし」で有名なエリックカールならではの、ユニークな仕掛けが面白い絵本です。
カール自身が娘に向けて描いた絵本で、楽しみながら自然と物の大きさ、高さ、長さなどが理解できるようになっています。
2歳~
簡単なお話なら理解できるようになるこの頃のお子様におすすめの七夕絵本は、きむらゆういち「たなばただいぼうけん」です。
ねずみのちゅーたんがUFOに乗って七夕の空を冒険する仕掛け絵本で、楽しい仕掛けはもちろんストーリーも楽しい。
一見奇想天外な内容ですけど、ちゃんと考えられていてちゃんと完結しますので大人が読んでも感心します。
短冊にお願い事するシーンや織姫と彦星が出てくるシーンなどもあり、本当の七夕のお話とはちょっと違いますが入門編としても十分、ポイントを押さえた内容です。
【年少から年長の頃】
3歳~(年少の頃)
お友達との関りが楽しくなってくる年少の頃におすすめの七夕絵本は間所ひさこ・作、仲川道子・絵「10ぴきのかえるのたなばたまつり」です。
我が家の子供たちも、この時期大好きだった「10ぴきのかえるシリーズ」の七夕絵本です。
ユニークな10ぴきのかえるの兄弟たちは、七夕もケロケロ大冒険です。
表情豊かで仲良く協力し合って生きるかえるの兄弟たち。七夕祭りをするために力を合わせて笹の葉を取りに行く様子がとても楽しく、子供たちも夢中で聞き入ってくれます。
10ぴきのかえるシリーズは季節や行事を楽しみ、協力して生きていくことの大切さを学べるとても素敵なシリーズです。
4歳~(年中の頃)
お友達の気持ちが理解できるようになってくるこの頃におすすめしたい七夕絵本は正岡慧子・作、松永禎郎・絵「きつねのたなばたさま」です。
猟師にお母さんきつねを殺されてしまったことを知らない子ぎつねは、お母さんの帰りをずっと待ち続けます。
ある日、短冊にお願い事を書いている人間の親子を見て、自分もお願い事を書こうとしますが子ぎつねは字が書けません。
毎日お母さんの夢を見続ける子ぎつねの成長と親子の絆を七夕のお話に絡めて描かれていきます。
ちょっぴり切ないですが、ぜひお子様と一緒にじっくりと味わっていただきたい七夕の絵本です。
5歳~(年長の頃)
お話を深く理解できるようになってくる年長の頃におすすめしたい七夕絵本は、いもとようこの日本むかしばなしシリーズの「たなばたさま」です。
私も大好きな絵本作家のひとり「いもとようこ」が丁寧に描いていく織姫と彦星の「たなばたさま」のお話です。
みんなが知っている七夕のお話を丁寧に、そしてふんわりとした絵柄で描いていおられ「たなばたさま」の理解を深めるのには持ってこいの絵本です。
七夕絵本のおすすめ「小学生編」
【低学年の頃】
難しいお話も理解できるようになる小学生の低学年の頃。この頃向けの絵本は名作もいっぱいです。そんな低学年の子供たちに読み聞かせてあげたい七夕絵本は内田麟太郎・作、山本孝・絵「ねがいぼしかなえぼし」です。
力強いタッチで描かれる絵本で登場人物が表情豊かなため、どんどんと物語に引き込まれていきます。
お話の軸は七夕の夜に引越ししてしまった友達との再会を願う少女の物語ですが、七夕の由来も丁寧に書き込まれていて読み物としてだけではなく教材としてもお使いいただけます。
【中学年の頃】
世界観が広がり知的好奇心も高まってくる小学校の中学年の頃におすすめしたいのが若山甲介・作、藤田ひおこ・絵の紙芝居「なぜ、七夕にささかざりをするの?」です。
みんながよく知る七夕のお話に加えて「なぜ七夕にささかざりをするのか」が描かれた紙芝居です。
子供たちの「なぜ?」にちゃんと答えてくれる内容なので、好奇心が旺盛な小学生もきっと気に入ってくれるはずです。
大人が読んでも「なるほど~」と思わず漏らしてしまいますよ!
【高学年の頃】
大人顔負けの思考力や感情を持つ小学校高学年のお子様におすすめしたいのが佐々木ひとみ・作、小泉るみ子・絵の児童書「七夕の月」です。
児童書なので読み聞かせには適していませんが、親子そろってじっくり読んでいただきたい七夕の本です。
これは仙台の七夕祭りのお話で、長年七夕祭りを守ってきたおばあちゃんから受け継ごうとする二人の少年が起こす奇跡と友情の物語です。
戦争や震災を乗り越え受け継がれてきた仙台の七夕祭りに込められた人々の思いが、胸を揺さぶります。
まとめ
- 七夕絵本のおすすめ「保育園編」
- 七夕絵本のおすすめ「小学生編」
以上がおすすめの七夕の絵本です。ロマンチックな七夕のお話に絡めた名作や、七夕のお話を丁寧に紡いでいくお話。どれも一度は手に取り読んでいただきたい絵本ばかりです。
絵本は大人になっても楽しめるので、ぜひ子供と一緒に七夕の絵本の世界を堪能してみてください。
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