トナカイがクリスマスにソリを曳くことは有名ですが、彼らに名前が付いていて意味もあるという話を知っていますか?
赤鼻のトナカイ「ルドルフ」だけに名前があるわけじゃないんです!
そこで今回は、トナカイがクリスマスにソリを曳く由来も一緒に、クリスマスのトナカイの秘密に迫ってみたいと思います!
トナカイがクリスマスに活躍!その名前と意味は?
サンタクロースのソリを曳くトナカイたちにはちゃんと名前がついていて、それぞれ意味があるんです。
前から2頭ずつ、
- Dasher(ダッシャ-)…突進する、急ぐ
- Dancer(ダンサー)…踊る
- Prancer(プランサー)…踊り跳ねる
- Vixen(ヴィクセン)…口やかましい
- Comet(コメット)…ほうき星(彗星)
- Cupid(キューピッド)…キュービッド(恋の神)
- Donder(ドンダ-)…ドイツ語で「雷鳴」
- Blitzen(ブリッツェン)…ドイツ語で「稲妻」
そして先頭を走るのが有名な赤鼻のトナカイ、Rudolph(ルドルフ)です。
天体望遠鏡メーカー「Vixen」も、実はこのサンタクロースのトナカイに由来した社名なんですよ!
トナカイのルドルフは新入りだった?
トナカイがサンタクロースのソリを曳くことになったのは、19世紀に出版された「聖ニコラウスの訪問」という絵本がきっかけです。
この絵本でトナカイが曳くソリに乗ったサンタクロースが描かれたことで、「サンタクロースはトナカイが曳くソリに乗ってくる」というのが定着したんですね。
さらにその後、1823年にアメリカの神学者クレメント・クラーク・ムーアが発表した「A Visit from Santa Claus(サンタクロースが来た)」という詩で、サンタがトナカイたちに名前を呼んで声をかけたのです。
この時点では、まだトナカイたちはルドルフを除く8頭。
かの有名なルドルフは、まだソリを曳くトナカイたちの仲間ではありませんでした。
さらに時は流れ、1939年。
ロバート・L・メイが発表した「Rudolph, the Red-Nosed Reindeer(ルドルフ、赤鼻のトナカイ)という童話で、ついにルドルフが登場します。
このルドルフがサンタクロースのソリを曳く仲間に加わった経緯は、あの有名な歌のとおり。
その年のクリスマスは霧が深く、暗い夜道に困っていたサンタクロースが、赤い鼻にコンプレックスを抱いていたルドルフに「君のそのピカピカの鼻は、暗い夜道を照らしてくれるんだよ!」とルドルフをスカウトしたのです。
今までずっと赤い鼻で笑いものになっていたルドルフは、サンタクロースに「君はみんなと違うけれど、それが素晴らしいんだよ」と教えてもらったことで勇気付けられ、ついにコンプレックスから解放されました。
そしてそれからは、毎年クリスマスにはルドルフが張り切ってトナカイたちの先頭を走るようになったのです。
「みんなちがって、みんないい」。
コンプレックスに悩まされる心を励ますお話は、日本だけじゃないんですね。
ちなみにアメリカとカナダの連合防衛組織「NORAD」では毎年サンタ追跡プロジェクトを実施していますが、このルドルフの赤い鼻をレーダーで追跡しているそうですよ!
サンタ追跡プロジェクトについては次の記事もご覧くださいね。
サンタクロース追跡作戦、2018年はどうなる!?追跡アプリも紹介!
トナカイがクリスマスにソリを曳く、その由来は?
ところでなんでサンタクロースのソリを曳くのはトナカイなのでしょうか。
これについてはふたつの説が有力です。
ひとつは、サンタクロースの出身地とされるフィンランドのラップランドに住むサーミ人から。
アメリカではサンタクロースの故郷は北極圏だとされていました。
その北極圏のラップランドには、トナカイと一緒に遊牧生活を送るサーミ人が多く暮らしており、彼らはトナカイの曳くソリで移動します。
そこでサンタクロースもトナカイが曳くソリに乗っているとされたという説です。
もうひとつは、トナカイの大きな角から。
シカの仲間で唯一メスにも角が生えるトナカイは、ご存知のとおりとても立派で大きな角を持っています。
その大きな角が翼となり、空を飛べるのだと考えられたという説です。
個人的には、このふたつは別の説ではなく、ひとつの説だと思っています。
かつてアメリカでは、サーミ人は魔法が使えると思われていました。
ですから北極圏出身のサンタクロースも、サーミ人と同じように魔法が使えると考えられていたのではないでしょうか。
サーミ人と同じようにトナカイが曳くソリで移動するサンタクロースは、トナカイの大きな角に魔法をかけて空を飛べる。
そうやってサンタクロースは、世界中の子供たちにプレゼントを配っているのかもしれません。
まとめ
- クリスマスにソリを引くトナカイにはそれぞれ名前と意味がある
- トナカイのルドルフは赤鼻を理由にサンタからスカウトを受けて9番目に加入した
- トナカイがクリスマスにソリを曳くようになったのはサーミ人の生活から
クリスマスの主役といえばサンタクロースというイメージですが、トナカイたちも大変な仕事をしているんですね。
クリスマスの夜空を見上げると、ルドルフを先頭に大空を翔るトナカイとサンタクロースのソリが見えるかもしれません。
もちろんピカピカの赤い鼻が目印ですよ!
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