うららかな春の日。少し緊張した面持ちで園に入園した我が子も、この春には卒園を迎えます。
天真爛漫なこの子は、小学校でちゃんとやっていけるのだろうか?
幼稚園や保育園の年長さんを持つお母さんたちの悩みは尽きません。
何より心配なのが勉強のことなのではないでしょうか?
私自身、次男が幼稚園年長で入学準備を控えた母親でもあります。
そんな私が自身の経験も踏まえ「入学準備に勉強は必要なのか?」をテーマの中心に据え、お話していきたいと思います。
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母ちゃんはとかく心配性なものである
正直、長男が年長だったこの時期に比べて現在の私は、のんびりというか、泰然というか、なんだか非常に落ち着いています。
もちろん、一度経験してきたからこその余裕であります。
しかし!長男の入園準備の頃は不安だらけで、常に落ち着かない状態でありました。
特に落ち着きがない長男ですから「ちゃんと勉強についていけるのだろうか?」「ちゃんと50分座っていられるのだろうか?」こんな心配ばかりしていました。
きっと、お子さんが入学を控えたあなたもそうですよね?
入学前に覚えておいてほしいこととは?
そんな不安だらけな私が長男の入学説明会の時に言われた言葉がこれです。
「入学前に覚えておいてほしいことは2つだけです。
ひらがなの勉強はしなくてもいいです。
でも、自分の名前だけは読み書きできるようにしておいてください。
そして、しっかり挨拶ができるように練習しておいてください」
え?そんだけ?そう思いました?
私も思いました。
でも、それだけで十分なんです。
逆に言えばこれが基礎になりますのでここのポイントは絶対押さえておいてくださいね。
1年生の授業は「まっさら」な状態から始まる!
小学1年生の授業は「まっさら」な状態から始まります。
先生たちは子供が、ひらがなも数字も何も知らない状態であるという基本認識のもとお勉強を進めてくださります。
いずれ参観の日がくれば分かるのですが、ノートの取り方から始まり、ひらがなも1文字1文字、それはもう丁寧にみんなが理解できるようになるまで教えてくださいます。
算数もそうです。
まずは数字を書く練習から始まりプリントに書かれた動物を数えたりブロックを使って数遊びをします。
先生は教えるプロですから、私たちが教えるよりポイントを押さえ効率よく教えてくださります。
なので、焦って入学準備で勉強を教える必要はないのです。
先行して勉強を進めるメリットとデメリットって?
とはいえ、テレビでも書店でも「入学準備で勉強しておかないと、スタートダッシュでしくじるぞ!」と言わんばかりに様々な教材をおすすめしてきます。
こういう広告を見ると本当に不安になるんですよね?
不安を解消するという意味で、先行して勉強しておくというのはありかもしれませんが、それに生じるメリットとデメリットとは、どういったものなのでしょうか?
楽しく学べればメリットだらけ!
この春、小学3年生になる長男は、のんきでお調子者で、怒られたことも2秒で忘れます。
そんな長男が「入学前は本当は不安だったんや」と、入学してしばらくしてから教えてくれました。
我が家の長男でさえ不安に思うのですから、皆様の家庭のお子様たちの不安は察してあまりあります。
特に不安だったのが勉強のことだったらしく「分からへんかったら、どうしよう」と思っていたそうです。
そんな不安を抱えていた長男ですが「ひらがな」に興味を持つのが早く、入園前には遊びの延長で覚えていて、数字に関しても親子でよく、数遊びをしていたのですんなり授業になじめたそうです。
それが彼の自信につながったようで「不安だらけの小学校」が入学早々「楽しい小学校」に変わっていきました。
つまり、先行して勉強をすることのメリットは、授業が「分かる!分かった!」という体験を積みやすく、自信につなげることが出来るという点なんです。
子供の不安をあおらないでね!
いよいよ、卒園を控えたある日。
私たち保護者は長男を受け持つ園の担任にこう言われました。
「そんなんじゃ小学校行ったらやっていけへんよ。とかね、小学校に行くことへの不安をあおるような言葉がけは、控えてあげてください」と。
さらに先生は続けます。
「みんな、いつもと変わらないように見えるけど、本当は小さな心が不安でいっぱいなんです。小学校に行くのは不安もあるけど楽しみだなと思えるような言葉がけを続けてあげてください」と。
実は、先行して勉強するデメリットも、ここにあります。
私たち親が子供に教えるときに言ってしまいがちなのが「なぜ、こんなことも分からないの?」ではないでしょうか?
はい。私もつい言っちゃいます。
この言葉、入学前のお子様には特に使ってはいけません!
「こんなことも分からないの?」と言われたら「本当は簡単な問題なんだ?でも僕には分からない!」と思い、さらには「僕は勉強ができないんだ」と思い込み始めます。
この言葉は勉強に対してマイナスなイメージを植え付けるだけでなく、これから始まる小学校生活への不安を増長させてしまいます。
「でも、こんな簡単な問題が分からないなんて!」そう思うのも親心。
でもね、さっきも言いましたように1年生は「真っ白」な状態から先生たちが、丁寧に教えてくださります。
「今」できなくても一つも心配する必要はないんです。
先行しての家庭学習で親がイライラしてしまったり、子供が勉強に対してやる気が持てないようならば「やらない!」が正解です。
お母さんも色々不安はあるでしょうが、ここは悠然と構え「勉強のことは先生に任せましょう」くらいの気持ちでいてください。
大事なのは、敏感なこの時期の子供たちの不安をあおらないこと。
お母さんたちは笑顔で子供たちに接しているだけで十分ですよ!
入学前におすすめの教材は?
「今やっとけば、入学したときに楽だから」とか、そんなこと考えて勉強に取り組む園児はいません。
園児がやってみようかな(園児に限りませんが)と思うのは「楽しそうだな!」「面白そう!」と思うときですね。
もし入学準備として勉強をすることを視野に入れている親御さんは、ぜひお子さんを連れて本屋さんへ行ってください。
本屋には好きなキャラクターのドリルやクイズ感覚で楽しんでできる教材がたくさんありますから、一緒に手に取り中を確かめ子供と相談してあげてください。
「ああ、面白そうだね!一緒にやってみようか!」なんて軽いノリで誘ってあげてください。
そして、決定権は子供に持たせてあげてください。
子供がやりたくないというのなら、無理強いせず、子供がこの教材ならやってみたいというのなら(たとえ親が別のドリルの方がいいと思っていても)その教材を買ってあげてください。
自分がやりたいと言って、選んだ教材ですからまず初めの食いつきが違いますからね。
自分で決定したことで「やらなくちゃ!」というちょっとした責任感も感じるはずです。
もちろん、お勉強は楽しくがモットーでやってくださいね。
どんな簡単な問題でも出来たら褒めてあげて「できた!」の体験を増やしてあげることで勉強に対する意欲がわいてきますよ!
とはいえ、少しでもためになるものをと悩まれている親御さんには下記の記事も紹介させていただきますね。
参考になれば幸いです。
年長さんの勉強!教材のおすすめは?ドリルや無料アプリで楽しく進める!
まとめ
- 母ちゃんはとかく心配性なものである
- 入学前に覚えておいてほしいこととは?
- 1年生の授業は「まっさら」な状態から始まる!
- 先行して勉強を進めるメリットとデメリットって?
- 入学前におすすめの教材は?
長男の卒園も間近な頃。
入学に対する不安でいっぱいの私に先輩のママは、あっけらかんと「大丈夫、大丈夫!何とかなるよ!うちの子でも毎日楽しそうに学校行ってるしね!」と笑いかけました。
彼女にとっては何でもない言葉だったかもしれません。
でも私にとってはまさに救いの一言でした。
もちろん不安がすべて消え去ったわけではなかったのですが、この言葉をきっかけに必要以上の心配をしなくなりました。
今回は、この時のことを思い出しながら記事を書かせていただきました。
入学を控え不安だらけだった私もいつしか、彼女と同じ立場にいます。
私も彼女と同じように今、不安で仕方がない入学準備中のお母さんたちの心を少しでも軽くできれば!そう思いながら書き進めていきました。
少しでも皆さんのお役に立てたのかな?なんて不安はありますが最後にこれだけは言わせてください。
「大丈夫、大丈夫!我が家の長男も毎日学校楽しそうだし!」
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