雛人形の手作りならフェルトで!子供と一緒にかわいいガーランドを♪




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女の子のお節句に欠かせない雛人形ですが、みなさんはどんなお人形が好きですか?

 

私は豪華な七段飾りも素敵だな〜と思うんですが、昨年手づくり雛の展示会を見に行ってから、小さなサイズの雛人形に夢中になってしまいました!

吊るし雛や、うさぎをモチーフにした親王飾り、しじみの貝殻に小指の先くらいのお雛様が座っているものもありました!

一緒に行ったママ友もすごく感動していて、いつか子供が大きくなったら作ってみたいね〜なんて話していたんですが…

 

実はそのママ友、雛人形が怖いんだそうです!

小さい頃に自宅に飾ってあった伝統的な段飾りの雛人形は、人が一斉に自分の方を見ているような気がしてその部屋には一人で入れなくなってしまったとのこと。

 

そういえば、日本人形の顔が怖いっていう話はよく聞きますよね!

 

ママ友のところには、生まれたばかりの女の子がいるのですが、雛人形が怖いという理由に加え持ち家がマンションなこともあってまだ雛人形を用意していないんだと話してくれました。

 

 

「今は動物やキャラクターがモチーフの親王飾りもあるんじゃない?」と言ったところ、そういうのを買ってもいいんだけれど、マンションで手狭なのでどうしても置く場所が床になってしまうのでいじられるのも怖い!と言っていました。

 

なので、娘さんが「雛人形がほしい」とおねだりしてきたら、改めて娘さんの好みの人形を一緒に選びに行くんだそうです。

 

それならみんなが納得の雛人形が買えるのでいい案ですね!

でも、今赤ちゃんだからわからないと思って、お節句を無視するのもなあ…とちょっと悩んでいる様子でした。

 

そこで、私が思いついたのがフェルトを使ったガーランドのお雛様を作る作戦です!

 

ガーランドってどんなもの?

ガーランドとは、もともとは草木や花で作った花輪や花冠の飾りを指す言葉のようです。

 

輪っかや横に並べて飾るものだけではなく、草木や花で装飾してまっすぐ垂らすものもあるんです。

 

でも今はガーランドといえば、イベント時に三角形のフラッグガーランドを飾ったり、誕生日やクリスマスのメッセージが書き込まれたものを飾るのが主流ですよね。

 

SNSでもかわいいお部屋のインテリアや、楽しいパーティーの画像によく見かけます。

 

そんな風に、ひな祭りの時にも壁を彩るアイテムとして、フェルトで雛人形のガーランドを手作りしてみてはどうでしょうか?

 

ガーランドなら、壁に飾れるので省スペースなのでマンションでも安心。

 

しかも手作りなら、自分の好きな顔にデザインできます。

そしてこれから立派な雛人形を買ったとしても、その後ろの壁に飾っておくことができます!

 

ボンドで貼る作業をメインにすれば、年中さんくらいのお子さんに手伝ってもらうこともできそうです。

 

考えれば考えるほど、フェルトを使ったガーランドのお雛様に興味が出てきました!

 

 

フェルトを使ったガーランドのお雛様はどうやって作ったらいい?

素材をフェルトで、と提案したのにはわけがあります。

 

フェルトは切りっぱなしでもOKなので、端の処理がいらないんですよね。

 

なので、あまりお裁縫や手芸が得意ではないな〜と思っている方でも、簡単にトライしてもらえる素材だと思います。

こちらの記事でも紹介した通り、フェルトはとても扱いやすく、初心者の方でもそんなに苦労せず作品にできると思います。

 

そして、ガーランドにするなら、ほとんどフェルトをボンドで貼るだけでできそうです!

素材を切る部分、ちょっと縫う部分は保護者の方が準備して、子供達とワイワイ楽しく作れちゃうのでとっても思い出に残りますよね。

 

イラストが苦手で、モチーフを用意できないな…という方でも大丈夫ですよ!

https://www.sozai-library.com/keyword/%E9%9B%9B%E7%A5%AD%E3%82%8A

こういった無料素材のイラストをプリントアウトして、型紙にしてみてはどうでしょうか?

 

手芸大好きな私も、フェルトを使ったガーランドのお雛様に興味津々です。

 

今回は、ふわふわもこもこのフェルトを使ったガーランドのお雛様を、早速作ってみました!

 

文字だけではピンとこないなと思っている方も、画像を添えてしっかり説明しますのでぜひご覧ください!

 

 

ガーランドのお雛様を作ってみよう!

 

私が作ったものは、「親王飾り・ひし餅・お花・花橘」の四つです。

それらを作るために、準備するものを紹介しますね。

 

フェルト以外は、全て百円ショップでそろえられますよ!

 

 

ガーランドのお雛様に必要な道具

  1. フェルト・今回は、ネット通販で大量の端切れのセットを購入しました。大きさも色もバラバラなのですが、その中からお雛様に使えるような色をうまく探し出すと、制作費は安くすみそうです!画像のフェルトは、今回実際に使った色を並べています。
  2. ポンポンやビーズ・ガーランドお雛様のモチーフの間にはさむように飾り、キラキラ華やかにします。お雛様のモチーフを一通り飾るだけでいいという方は用意しなくて大丈夫ですよ。
  3. スパンコール・フェルトで親王飾りを作る時に、着物をかわいくデコレーションするために貼り付けるのに必要です。シンプルな方がお好みの方は、必ずつけなくてはいけないものではないので省略していいと思います。
  4. チークと綿棒・フェルトで親王飾りを作った時に、女雛の顔にチークを入れるのに使います。チークをお持ちでない場合は、クレヨンや色鉛筆でも代用できますよ!
  5. フェルトをつるす細い紐・お手持ちの端切れなどで大丈夫ですが、はしの処理をするのが面倒なら、お名前テープを細く切って輪っかにして使うといいと思います。私もお名前テープを1/3に切って使いました!
  6. 縫い糸と縫い針・親王飾りの口と、お花の模様を縫うのに使います。
  7. モチーフをつるすための紐・今回は、雛人形をつるすのでピンクにしましたが、麻紐でもおしゃれな雰囲気になりそうです。60センチの長さで用意してあります。
  8. 木工用ボンド・パーツを貼り付けていくのに必要です。木工用ボンドなら乾くと透明になるので、少しはみ出してしまっても大丈夫!
  9. ピンセット・必ずなくてはならないものではないのですが、ボンドがついたフェルトを扱ったり、スパンコールをボンドで貼り付ける時にあると便利ですよ。
  10. 油性のサインペン・親王飾りの目を書くのに使います。
  11. チャコペン・フェルトに型紙を書写す時に使います。ペンタイプでも、チャコタイプでも使いやすい方を選んでくださいね。
  12. 裁ちばさみ・フェルトを裁断するのに使います。

 

 

親王飾り・ひし餅・お花・花橘の型紙を用意する

先ほども書きましたが、イラストを自分で書くのが苦手だな〜という方は、無料素材サイトを利用してみるといいと思います!

 

今回、私が書いた親王飾りはマトリョーシカをイメージしてみました。

 

ころんとしていてかわいらしいし、モチーフとしても簡単ですから、あまり手芸に慣れていない方でもトライしやすそうな形だなと思います。

 

以下に、今回私が作ったお雛様のガーランドのパーツの種類と、大きさもご紹介します。

 

  1. お雛様の髪の毛・一番最初に書いておきますが、髪の毛はあってもなくてもいいと思います!顔のパーツの1/3ほどを、前髪をぱっつんと揃えてもかわいいですし、斜めの前髪一枚だけでも。完成した後に後から足すこともできます。
  2. 花橘・ピンクの桃の花一つと、緑の橘の木一つを作るための型紙です。橘の木は柑橘の実が成りますので、黄色い丸をいくつか貼って実を表現してもかわいいですね。
  3. ひし餅・ひし餅は三つで一つの飾りなので、フェルトが三枚必要です。この菱形を使って、フェルトを六枚切り取ります。
  4. ・肌色のフェルトを、楕円に二枚切り取ります。
  5. せんす・女雛用なので、一枚だけで大丈夫です。
  6. お花・私は赤だと色のバランスが良さそうなので、濃い赤にしましたが、桃の花のようにするならピンクもかわいいですね!これはお好きな枚数用意してくださいね。
  7. 花橘の台・花橘の台を作るためにこの型紙から、二枚フェルトを切り取ります。
  8. 親王飾りの土台・メインの親王飾りの土台になるので、この型紙からフェルトを二枚切り取ります。男性の着物っぽい色と、女性の着物っぽい色にするとお雛様らしさがアップしますよ!
  9. 中の着物・土台の上に貼って、十二単のようにグラデーションに見せるのに必要です。土台の色より薄い色を選ぶといいと思います。
  10. 中の着物のグラデーション部分・⑨の中の着物の下に貼り付けるので、土台と中の着物の中間のような色を選ぶといいですね。
  11. 笏(しゃく)・男雛に持たせるものなので、一枚だけで大丈夫です。

 

 

型紙からフェルトを形通りに切り出す

 

こちらが、先ほどご紹介した各型紙から、パーツごとに合った色のフェルトを切り出したものです。

こうして見ると、けっこう量がありますね!

 

見失わないように、製作中に中断する場合にはフェルトと型紙をクリップでとめたりして、わかりやすくしておくといいと思います!

 

私はしょっちゅうこういう小さなパーツをなくしてしまうので、チャック付きのポリ袋を用意してあります。

ビーズなど、細かいパーツをわかりやすく収納するのにも便利なので、ぜひ活用してみてくださいね!

 

ガーランドのお雛様を作る手順

 

お待たせしました!

それでは、いよいよフェルトでお雛様を作っていきましょう!

 

親王飾りの作り方

1.髪の毛を貼る

まずは親王飾りの髪の毛から作ってみましょう。

先ほども書きましたが、髪の毛は絶対なくてはならないものではないですよ。

髪の毛を貼らなくても、じゅうぶん可愛らしく仕上がると思います!

あくまでも髪の毛を作りたい方は、参考にしてくださいね。

こんな風にボンドを縫って、ピンセットでそーっと顔のパーツに貼り付けていきます。

 

前髪を貼り付けたら、女雛にはあまった黒いフェルトを長細く切って、お姫様カットのように足してみてもいいかもしれません。

 

②で、髪の毛のはしをピンセットで少し持ち上げています。

その隙間に長細いフェルトを差し込むようにボンドで貼りました。

 

フェルトの合わせ目が気になるようなら、スパンコールで隠しましょう。

 

 

2.目を書く

油性のサインペンで、フェルトを軽く叩くように、トントンと小さな点をたくさん打ちながら好みの大きさの丸を書いていきます。

いきなりぐりっと大きく書いてしまうと、取り返しがつかないので、ちょっとずつ叩き込んで形を整えてくださいね。

 

 

3.口を縫い付ける

赤い糸を二本どりにして、顔の中心の下の方に裏から針を刺します。

このくらいかな?と思うあたりに、斜め上方向に一針縫ってみましょう。

笑顔になるよう、もう片方も同じように裏から刺して一針縫い、裏側に玉留めをします。

 

4.チークをぬる

目の時と同じく、少量ずつポンポンと小範囲からのせていきます。

男雛には必要ありませんよ〜!

 

 

5.顔を体のパーツに貼り付ける

顔をべったりと体本体に貼り付けたら、中の着物のグラデーション部分になる方を、先にボンドで貼り付けます。

上から切り抜いていない、表に見せる方の着物を重ねて貼ります。

 

 

6.せんすと着物のスパンコールを貼る

せんすは、ちょっとだけ顎が隠れるくらいに貼ると雰囲気が出ますね。

着物のスパンコールは、だいたいこの辺かな?と、あたりをつけたら先にボンドをちょんちょんとフェルトに乗せておくと迷わないでスムーズに貼ることができると思います。

せんすと着物の境目に、ポンポンを貼り付けるのも華やかさがアップします。

同じように男雛も作ってみました!

男雛の着物には、ちょっと男性らしい葉のスパンコールが似合いますね。

 

 

7.吊るすための紐を取り付ける

①で細い布の真ん中を刺すように一縫いします。

②で、フェルトの表面を表に響かないようにすくうように縫いつけたら、何回か同じようにすくいながら縫い、ぐるぐると糸を巻き付けるように留めていきます。

玉留めをして固定は完了です。

フェルトは分厚いので、丁寧にすくっていけば④のように、表から見ても糸が見えません。

縫うのが苦手な方は、ボンドで貼り付けても大丈夫ですよ!

 

 

8.親王飾りの完成です!

メインが完成ししました!

並べてみると、仲が良さそうでかわいらしいです♪

 

 

お花の作り方

お花に雄しべと雌しべのような模様を、二本どりの糸で縫っていきます。

位置がわからなくなってしまうな〜という方は、①のように裏にボールペンやチャコペンで軽く印をつけて、目安にしてみてくださいね。

 

糸は黄色でなくても、お好みで合わせてください。

一回ずつ玉留めをしていってもいいですが、②のように一箇所縫い終わったら裏から次の支点に飛ぶように、一本の糸で縫いつけていくといっぺんに終わります。

 

③のようになったことを確認したら、④のように玉留めで終わりましょう。

 

桃の節句に似合いそうなお花ができました!

このパーツにも親王飾りと同じように、吊るす紐を取り付けてください。

 

 

花橘の作り方

桃の花と、橘の木を作ります。

材料は、形通り切ったフェルトの他に桃の花に飾るスパンコールや、橘の柑橘の実を用意してみてもいいですね。

 

台に格子のような模様を縫いつけてみると本格的な見た目になります。

こんな風に、お花と同じく二本どりした糸でいっぺんに模様を作っていきます。

 

台と花の部分をボンドで貼り付け、スパンコールと実もボンドで貼り付けたら完成です。

このパーツにも親王飾りと同じように、吊るす紐を取り付けてください。

 

 

ひし餅の作り方

ひし餅の三色のフェルトを、ボンドで貼り付けます。

緑の上に白、白の上にピンク、という順番で貼っていってください。

このパーツにも親王飾りと同じように、吊るす紐を取り付けてください。

 

 

パーツとビーズなどの飾りを紐に通していく


このように全てのパーツに、吊るすためのものを取り付けたら、紐に通していきましょう!

今回は、60センチくらいの紐を用意してありますが、パーツの量によっても変わってくるので、一度紐を置いて並べてみるとわかりやすかもしれませんね。


紐のはしは、ビーズが抜けないよう一回結んでおきます。

飾る位置は、「男雛が左、女雛が右・橘の木は男雛側、桃の花は女雛側」だけ気をつけておけばあとは自由でいいと思います。

ポンポンに吊るすための紐を縫いつけたものやビーズを、飾りの間にバランスよく入れていくとかわいいですね。

キューブ型のビーズはアクセントになるのでオススメです!

ただ、あまりたくさんビーズを通してしまうと、重みで飾る時にたるみすぎてしまうかもしれませんので、バランスを見て調整してください。


全てを通し終わったら、もう一方のはしも結んでおきましょう。


ガーランドの完成です!

フェルトならではの、あたたかみのあるふんわりした雰囲気に仕上がりました!

 

 

ガーランドを壁に飾り付けてみよう!

完成したガーランドを壁に貼り付けてみましょう!

「賃貸で壁に画鋲をさせない、壁を傷つけたくない」という方は、マスキングテープを使って貼り付けてみてください。

私も壁に画鋲を刺したくないので、粘着力があまりなく見た目もかわいいマスキングテープをいつも利用していますよ。

 

雛人形のガーランドだけでは寂しいな…という方には、お花の型紙を利用して、色とりどりのフェルトのお花でさらにガーランドを作ってみるのもオススメです!

百円ショップのポンポンは、こんな時にも大活躍。

 

雛人形と同じくフェルトで10センチ角のお花を作って、ガーランドにしてみました。

 

この動画をお手本にしました。

すごく簡単に作れるのに、メインの下に飾るだけでパーっと雰囲気が変わりますよね!

 

 

まとめ

  • ガーランドってどんなもの?
  • フェルトを使ったガーランドのお雛様はどうやって作ったらいい?
  • ガーランドのお雛様を作ってみよう!
  • ガーランドのお雛様を作る手順
  • ガーランドを壁に飾り付けてみよう!

 

ガーランドの雛人形を作ってみて…手作りの味わいと素材のふわふわもこもこ感で、柔らかくて愛らしい雰囲気が部屋いっぱいに広がった気がします。

スペースや収納の事情で、なかなか本格的な雛人形は飾れない、というお家でもこれなら片付けるのも簡単。

保護者の方がある程度準備をしてあげて、お子さんにスパンコールを貼り付けてもらったりビーズを配置してもらったりすると、さらにオリジナリティが出て思い出深い作品になりそうです。

私も実際作ってみたら、素朴なフェルトの風合いがとても気に入ってしまい、何度も飾ってある部屋を覗いてる毎日です(笑)

ぜひ、みなさんのお家にもふわふわでかわいい、愛情たっぷりの手作りガーランドのお雛様をお迎えしてください!

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ふじもとつるり

ふじもとつるり

服飾科で裁縫の基本とデザインについて学び、卒業後は創作小物の製作・販売を経て一児の母になりました。今はライターとして、仕事と子育ての両立に日々奮闘しています! 趣味は手芸と製菓。それらの経験をいかした、子育て中ならではの目線の記事をみなさんにお届けできるように頑張りたいと思います。

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