12月はクリスマス、1月はお正月。では2月の行事はといえば、節分ですね。
大人になるとあまりやらなくなってしまう家庭もあると思いますが、小さな子どもにはとても楽しみな行事です。
私も子供の頃は豆まきが大好きでした。
鬼役の兄に力いっぱい豆をぶつけても怒られない、年に一度の下剋上イベントでしたから!
ところでこの節分の豆、地域によって違いがあるって知ってましたか?
そこで今回は、節分の豆の種類についてのお話です。
大豆アレルギーのお子さんがいても大丈夫なように、節分の豆に代用できるものもご紹介!
衛生面が気になる方にもおすすめです。
さらに余った節分の豆をアレンジして作れるお菓子レシピも紹介しますので、お見逃しなく!
Contents
節分の豆には種類がある!?
節分の豆といえば炒り大豆ですが、実は他の豆を撒くこともあるんです。
もともと節分に豆を撒くのは、京都の鞍馬山に現れた鬼を退治するために、毘沙門天のお告げで鬼に向かって炒った大豆を投げつけたら、その鬼の目に豆が入って撃退できたというお話が由来です。
豆は「魔目(まめ)」や「魔滅(まめ)」に通じるといわれていて、豆を鬼にぶつけることで邪気や災厄を追い払い、健康に過ごせるという考え方があります。
さらには升に豆を入れることで、力が「増す」にも繋がるとか。
本当にもう、昔から日本人は語呂合わせが大好きなんだから……!
特に大豆は「五穀豊穣」などの「五穀」にカウントされていて、神聖な力が宿るとされていました。
なるほど、鬼を退治できるわけですね。
そんな理由で本来は「炒った大豆」なんですが、節分で豆まきに使われる豆には2種類あるんです。
それは「大豆」の他に「落花生」です。
節分の豆、地方による違いは?
全国的には「炒り大豆」が一般的ですが、落花生を撒く地域があります。
関東より北、北陸や東北地方で5割以上、そして北海道では7割以上の地域で落花生を撒くんです。
ざっくりいうと、福島や新潟以北の地域ですね。
また、九州の長崎と鹿児島でも落花生が主流のようです。
北の地域で落花生が使われるのには、実に合理的な理由があるようです。
それは「雪の中でも見つけやすい」こと。
そして殻付きのまま投げるので衛生面に不安がないこと、さらにはカロリーが高いため寒い地域で重宝されたということが挙げられています。
それに対して、長崎や鹿児島で落花生が採用された理由は「落花生の産地が鹿児島にあったから」ということです。
落花生の生産量第一位に輝く千葉の立場は……!
ちなみに生産量第二位の茨城も大豆です。
このように地域によって節分に撒く豆に違いはありますが、大切なのは「生の豆ではない」こと。
生の豆は拾い損ねると目が出てしまい、せっかく豆に背負ってもらったはずの災厄がまた芽吹いてしまうからです。
さらには愛知県の尾張地域では豆ではなく菓子が撒かれるそうですし、他にも菓子を撒く地域があるようですよ。
節分の豆まきに使える代用品は?
炒り大豆の代用として落花生が使われて今日まで広がった地域があるわけですから、他の豆でもいいはずですよね。
よく使われるのは、ピスタチオやアーモンド。
厳密にいうとどちらもマメ科ではないのですが、好みや手軽さで採用している人が一定数いるようです。
その他にも、うぐいす豆や小豆などを投げる家庭も。
衛生面は気になるけど伝統に則って炒り大豆を使いたいなら、ラップに撒いて投げるという方法もあります。
これなら衛生的にも問題ないし、部屋のどこかに入り込んで見つからないこともなくなりますね。
また、小分けにされて売っている豆を袋ごと投げる方法もあります。
他にも尾張地域のように小分けのお菓子を豆の代わりに投げる方法もありますが、鬼役が痛い思いをする危険もありますので、充分に注意してくださいね。
節分の豆をアレンジしてお菓子作り!
数え歳の数だけ食べたところで、残ってしまいがちな節分の豆。
さすがに捨てるのは勿体無いので、料理に使ってしまいましょう。
今回はお子さんと一緒に楽しめるように、手軽に福豆(節分の豆)で作れるお菓子のレシピをご紹介します。
豆入りクランチチョコ
【材料】
- 余った福豆—あるだけ
- 板チョコ—豆の5倍(グラムで)
- ビスケット—豆よりちょっと少なめの量(グラムで)
- ココアパウダー—小さじ1~2(なくてもOK)
- ビスケットをジップロックなどに入れて、粗めに砕く
- チョコレートを砕いて湯煎で溶かす(レンジならラップをせず1分程度)
- 溶かしたチョコにビスケットと豆を入れて混ぜる
- スプーンなどで一口大にして並べ、冷蔵庫で固まるまで冷やす
- あればココアパウダーをまぶして出来上がり
ビスケットの代わりにくるみやアーモンドなどでも楽しめますよ!
福豆の砂糖がけ
家にあるもので簡単にできます!
【材料】
- 余った福豆—あるだけ
- 砂糖—大さじ2~4ぐらい
- 水—砂糖の半量
- ココアパウダー—適量(なければ不要)
- フライパンに砂糖と水を入れ、泡立ってとろみが出るまで加熱
- 弱火にして豆を入れてしっかり絡める
- 火を止め、しばらく絡め続ける(ココアパウダーを入れるならこのタイミング)
- 冷えて砂糖が白くなっても混ぜ続け、パラパラになったら出来上がり
くっついてしまわないように、白くなってもしばらく混ぜ続けるのがコツです。
まとめ
- 節分の豆には炒り大豆と落花生の2種類がある
- 節分の豆の地域による違いは、北と九州の一部が落花生でそれ以外は大豆
- 節分の豆の代用品はアーモンドやピスタチオ、小袋入りの豆や菓子など
- 節分の豆の余りはアレンジしてチョコや砂糖がけに
多くの地域では炒り大豆だったけど、落花生もアリなんてびっくりですね。
逆に落花生が当たり前の地域の人にとっては、主流が大豆と知ってびっくりだったんじゃないでしょうか。
いずれにしても、災厄を取り除いて無病息災をもたらしてくれる豆まきですから、残った豆も含めて大切に食べたいですね。
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