ハロウィン、クリスマス、お正月、そして節分。
秋から春にかけて、イベントが目白押しですね。
年末年始が終わってようやく一息つこうとしたところで、節分がやってきます。
今年こそは焦らないで早めに準備しておこう!
でも、節分の飾りっていつからすればいいんだろう。
そんな悩みを解決するために、まずは節分がいつなのかをおさらいしましょう。
さらに節分飾りの意味も知っておけば、子どもに聞かれたときも答えやすいですね。
今度の節分はしっかり飾り付けして、家族みんなで楽しみましょう!
節分の飾りはいつから?
いきなり結論から言ってしまうと、実は正式な決まりはありません。
地域や家庭の風習でいろいろなパターンがあるんです。
その中でも多いのは、節分当日に飾って翌日に片付けるケースです。
つまり節分の当日だけということですね。
その他にも、小正月が終わった1月16日から節分当日までという地域や、節分の日に飾って2月末日に片付けるというパターンも。
さらには翌年の節分まで飾っておく地域もあるそうで、本当にまちまちです。
特に代々受け継がれている飾り方がなければ、スタンダードな「節分当日のみ」を採用するのが無難ですね。
外した節分の飾りは、正月の飾りと同様に神社でお焚き上げしてくれるところもありますが、どんど焼きは小正月に終わってしまっていますし、必ずしも受け付けているとは限りません。
近所の神社で受け入れていないようなら、塩でお清めをして半紙などの白い紙に包み、燃えるゴミとして処分すれば大丈夫ですよ。
節分っていつなの?
「節分っていつ?」と聞かれたら「2月3日」と答えてしまう人もいるかと思いますが、実は必ずしも2月3日じゃないんです。
私が子供の頃に「2日じゃなかったっけ、3日だっけ?」と混乱していたのも、決まった日があるわけではなかったからだと大人になってから知りました。
「節を分ける」と書く「節分」は、読んで字のごとく元々は季節を分ける日のことなんですね。
日本には四季があり、古くからその季節が変わる日を「立春」「立夏」「立秋」「立冬」と呼んでいました。
その季節が変わる前日を、「季節を分ける日」という意味から「節分」と呼んだのです。
つまり節分って、本当は年に4回あるんです!
でも、江戸時代以降になると、「節分」といえば立春の前日の節分を指すようになりました。
立春は、旧暦では正月前後にあたる時期。
そのため特に重要と考えられていたのですね。
今でも四柱推命や風水などでは、節分の日までを前の年、立春から新しい年として占われているんですよ。
そして邪気が入りやすいといわれる季節の変わり目に、その邪気を祓うための行事が行われるのです。
今でも季節の変わり目は風邪をひきやすいといいますよね。
昔から体調を崩しがちになる季節の変わり目ですが、昔の日本では体調不良などは「穢れ」のせいと考えられていたので、邪気を祓う必要があったのです。
立春は太陽の動きから決められるので、必ずしも同じ日にはなりません。
1985年からはしばらく2月4日が立春ですが、2021年は2月3日が立春になる予定です。
だから2021年の節分は2月2日ですね。
節分の飾りはどんな意味?
節分の飾りといえば、焼いた鰯(いわし)の頭を柊(ひいらぎ)の小枝に刺した「柊鰯(ひいらぎいわし」です。「焼嗅(やいかがし)」という呼び名もありますね。
この柊鰯を門口に挿しておくのが節分の飾り付けです。
なぜ焼いた鰯と柊かといえば、焼いた鰯の匂いを鬼が嫌うからという理由と、トゲトゲの柊の葉が鬼の目を刺すからという理由です。
その鬼が苦手な柊鰯を飾ることで、家に鬼が入ってくるのを防いでいたんですね。
この柊鰯を飾る風習は、なんと平安時代まで遡ることができます。
その頃は鰯ではなくボラの頭を注連縄に刺していたという記録が、紀貫之の土佐日記に綴られています。
実に千年以上の歴史がある節分の柊鰯ですが、なんと日本全国に広がる風習ではないんです。
北海道や九州では馴染みのない風習で、東北でも青森と福島以外の地域ではあまり飾られていない様子。関東では首都圏より北関東に多いようです。
西日本はわりとさかんで、特に奈良では今でも柊鰯を飾っている家をごく普通に見かけるようですね。
また、柊鰯を飾ることはしなくても、節分に鰯を食べるという地域は多いようです。
柊鰯を作るためには胴体部分は食べるわけですから、もともとは柊鰯を飾る風習はあったのかもしれないですね。
柊鰯の作り方は簡単です。
普通に鰯を塩焼きなどにして、頭を柊の枝に刺すだけ。
鬼が嫌がって逃げていくように、しっかりと煙を出してくださいね。
焼き魚ではない調理方法で食べたいなら、頭だけを焼けばOKです。
まとめ
- 節分の飾りに決まりはないが、節分当日のみか小正月明け~節分が多い
- 節分は立春の前日
- 節分の飾りの意味は、鬼の苦手なもので鬼を追い払うため
豆まきや恵方巻きのイメージが強い節分ですが、鬼を追い払うためには柊鰯も大切です。
今度の節分は柊鰯で鬼が家の中に入ってこないように追い払いましょう!
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